貴金属は、金が反落、プラチナは総じて続伸で寄り付くと予想。金はニューヨーク安 を受けて、ドル建て現物相場が3300ドル水準に下落から売り優勢となり、期先限月 は100円超の下落予想。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが買い優勢で取引開始か。ニューヨーク高も ドル建て現物相場が1360ドル台後半で推移と前日のJPXプラチナの引け時より小 幅安も1ドル=146円台半ばの円安が支援材料。 午前8時6分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は31.92ドル安の 3301.62ドル、銀が9セント安の3672セント、プラチナが1.90ドル安の 1369.00ドル、パラジウムは11.21ドル安の1106.52ドル。 午前8時6分現在のドル・円相場は1ドル=146.55/57円で、前営業日の大 引け時点から0.36円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5690円前後、銀は170.0円前後、プラチナ は6163円前後、パラジウムは5200円前後。 【NY金は反落、FOMCの議事録公開前の手じまい売り優勢】 金は昨日の海外相場で軟調、ドル高に加え前日発表のトランプ関税の交渉期限が7月 9日から8月1日に再延長されたことを受けて安全資産を求める動きが和らいだこと や、米公開市場委員会(FOMC)の議事録公開を控えた玉整理の動きによる手じまい 売り優勢もようとなり、一時、ニューヨーク金期近8月限は3300ドル割れまで軟化 した。JPX金先限は夜間取引の中盤に円安進行で1万5838円の高値をつけ、6月 24日以来の戻り高値を更新ぢたが、ニューヨーク金の下落で上げ幅を削り、急落とな った。 トランプ米大統領は、日本と韓国を始めとする14か国に対する輸入関税を通知する 書簡を発表したが、同時に相互関税の発動を先延ばして交渉期限を8月1日まで延長す るとも発表した。また、今回新たに発表された輸入関税引き上げの対象国のうち主要な 国は日本・韓国と限られているうえ、交渉の猶予が与えられていることで安全資産を求 める動きは緩やかとなり、リスクオフの中での安全資産買いの動きは限られる一方、ニ ューヨーク時間の中盤頃までドル買いの動きが進行した。 銀はきのうの海外市場は、ドル高が圧迫要因となったうえ、金の軟調もあって売り 優勢で運ばれた。 【プラチナは押し目を買われる】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高が圧迫要因になったが、米政権から相互関 税が通達されながらもその発動は8月1日とされ、それまでの交渉の余地が与えられた ことから関税不安が後退し堅調となった。ただ、一方でドルに底堅い買いが見られてい ることが重石となって伸び悩んだ。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】08:50 マネーストック 2025年6月(日本銀行) 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ 中国 ◆ 【経済】10:30 消費者物価指数 2025年6月(国家統計局) 【経済】10:30 生産者物価指数 2025年6月(国家統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】23:00 卸売在庫 2025年5月確報値(商務省) 【経済】7/10 03:00 FOMC議事録公表 6月17-18日(FRB) 【工業】23:30 週間石油統計(EIA) MINKABU PRESS
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