[今日の視点]貴金属=続伸、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて
堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は27.43ドル高
の3367.00ドル、銀が108セント高の3847セント、プラチナが26.69
ドル高の1384.50ドル、パラジウムは50.52ドル高の1192.00ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.52/54円で、前営業日の
大引け時点から0.73円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万6050円前後、銀は181.0円前後、プラチナ
は6150円前後、パラジウムは5200円前後。
【NY金はメキシコやEUへの関税率通知などが支援】
 金は前週末の海外市場は、米大統領の関税率通知などを受けて買い優勢となった。
 金は米大統領の関税率通知などが支援要因になった。トランプ米大統領は、カナダに
35%の関税を課すと通知する書簡をSNSで公表した。発動は8月1日。相互関税の
通知を受けていない貿易相手国・地域に関して、 15〜20%の税率になると示唆し
ている。米大統領は12日、メキシコと欧州連合(EU)に8月1日から30%の関税
を適用すると発表した。メキシコとEUは交渉に取り組む姿勢を示している。
 米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、連邦準備理事会(FRB)は首都ワ
シントンの本部改修費用に関して多大な説明責任があると指摘した上で、状況によって
はトランプ大統領がパウエルFRB議長を解任する権限を得ることになるとの見方を示
した。
 銀は前週末の海外市場は、金堅調につれ高となった。
【プラチナは金堅調につれ高】
 プラチナは前週末の海外市場では、金堅調につれ高となった。
 プラチナは金堅調につれ高となった。トランプ米大統領が各国に関税率を通知し、貿
易摩擦に対する懸念が強い。期限となる8月1日までの交渉の行方を確認したい。一
方、中国の銀行が、消費者信用の拡大を図る新たな政府指針の順守に苦戦している。個
人向け融資のデフォルト(債務不履行)が急増し、家計が健全で借り入れを希望してい
る世帯を見つけるのが困難な状況が要因だ。中国のプラチナ需要が堅調だが、家計の借
金の行方も確認したい。
<今日の予定>
●フランス(革命記念日)
・機械受注 2025年5月(内閣府)
・中国貿易収支 2025年6月(税関総署)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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