LME市況=続落、メキシコ・EUへの米関税通知を受けた貿易摩擦懸念から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,588.60  -   13.17     2,592.00  -   11.00
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅         9,556.93  -   82.00     9,619.00  -   41.50
    ニッケル      14,849.18  -  146.58    15,064.00  -  134.00
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 アルミ3カ月物は続落。2603ドルと前週末の終値と同値で取引を開始した。その
後、2604.50ドルまで値位置を切り上げたが、軟化に転じて今月9日以来の安値
となる2574ドルまで下落となった。その後は引けにかけて値位置を切り上げる展開
となったが、米トランプ政権がメキシコ、欧州連合(EU)に対して関税を通知したこ
とで貿易摩擦懸念が深まったため上値は抑制され、マイナスサイドのまま引けた。
 銅3カ月物は続落。9650ドルで小安く取引を開始した後にアジア株高を手掛かり
に買いが見られて9701ドルの高値まで浮上した。しかし、その後は軟化に転じ欧州
時間の後半に9583ドルの安値に達した。2025年の世界の銅需給は供給超過が見
込まれるなか、トランプ政権による米国の銅輸入関税50%への引き上げが発表された
ことで需要減退に対する懸念が強まっていることも弱材料となった。また、トランプ米
大統領によるメキシコや欧州連合(EU)への関税率通知を受けた貿易摩擦懸念も重石
となり、低迷したまま取引を終了。
 ニッケル3カ月物は大幅続落。1万5210ドルで堅調に寄り付いた後もアジア株高
が手掛かりとなって値位置を切り上げ、一時1万5265ドルの高値まで浮上した。そ
の後は銅、アルミと他非鉄貴金属の軟調な足取りにつれ安となり、1万5005ドルま
で軟化となった。安値で買い戻された後は1万5080ドルが抵抗線となり、130ド
ルを超える下落で引けを迎えた。
今日の材料
・14日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は続伸、9.47ポイント高の3519.65ポイント。
・欧州株はまちまち。トランプ大統領がEUに対して30%の関税を課すと表明したこと
 からで朝方は下げたものの、英FTは買い先行。独DAX指数は軟調に引けた。
・ドルは上昇。ドル円は1ドル=147.70円台まで上昇。ユーロドルは6月26日以来の
 安値となる1ユーロ=1.1651ドルまで下落。
・米国株は堅調。ニューヨークダウは88.14ドル高、ナスダック指数は54.80ポイント
 高(0.27%高)。
・ニューヨーク貴金属、原油とも反落。
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