【↓】日経平均 大引け| 小反落、半導体株が上昇も終盤値を消す (7月16日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  39734.74
高値  39923.61
安値  39520.96
大引け 39663.40(前日比 -14.62 、 -0.04% )

売買高  15億6937万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆3945億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小反落、半導体関連が支えるも上値も重い
 2.エヌビディア株高が追い風、一時3万9900円台まで上昇
 3.ASMLの決算受け、取引終盤は半導体関連の利食い誘発
 4.20日に参院選投開票を控えるなか、積極的な買い続かず
 5.個別も値上がり銘柄数は少なく、全体の35%にとどまる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比436ドル安と反落した。米長期金利の上昇で主力株中心に利益確定売りが優勢となった。

 東京市場では、方向感の定まらない動きに終始し、日経平均株価は途中上昇する場面もあったが、取引終盤に値を消し、結局小幅マイナス圏で着地した。

 16日の東京市場は、朝方に日経平均が小高くスタートしたものの、すぐに値を消しマイナス圏に沈んだ。しかしその後は再び切り返し、後場に入ると240円あまりの上昇で3万9900円台まで水準を切り上げる局面もあった。前日の米国株市場でエヌビディアが買われた流れを引き継ぎ、半導体関連の主力銘柄が上昇し日経平均を押し上げた。しかし、全体的には値下がり銘柄が多く、後場取引後半になるとオランダのASMLの決算が発表されたのを契機に半導体関連に利食いの動きが広がり、それに合わせて日経平均も再び急速に値を消す展開を強いられた。20日の参院選の投開票を控え、この結果を見極めたいとの思惑から積極的な買いが入りにくく、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の35%にとどまった。

 個別では、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が買われ、フジクラ<5803>も上昇した。良品計画<7453>も堅調。IHI<7013>が高く、任天堂<7974>がしっかり。東宝<9602>は急騰した。JCRファーマ<4552>が値上がり率トップとなり、ライフドリンク カンパニー<2585>も値を飛ばした。オープングループ<6572>が大幅高、フジ・メディア・ホールディングス<4676>、第一工業製薬<4461>、松屋<8237>なども大きく水準を切り上げた。

 半面、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が下落、同2位となったディスコ<6146>も軟調。サンリオ<8136>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下落、古河電気工業<5801>も利食いに押された。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が値下がり率首位に売り込まれ、テラスカイ<3915>も急落。いちご<2337>、ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>なども大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、コナミG <9766>、第一三共 <4568>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約91円。うち49円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、TDK <6762>、リクルート <6098>、レーザーテク <6920>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約83円。

 東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)情報・通信業、(3)食料品、(4)倉庫・運輸、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)繊維製品、(3)鉄鋼、(4)輸送用機器、(5)その他金融業。

■個別材料株

△インタライフ <1418> [東証S]
 3~5月期営業38%増益で対通期進捗率66%に。
△インフォメテ <281A> [東証G]
 ショート筋の買い戻しを絡め上場来高値を一気に更新。
△串カツ田中 <3547> [東証S]
 12~5月期営業5割増益で会社側計画を大幅に上回る。
△プリモGHD <367A> [東証S]
 25年8月期年間105円配当実施方針を評価。
△ABEJA <5574> [東証G]
 25年8月期業績予想の上方修正で物色人気化。
△JRC <6224> [東証G]
 8月中間期業績予想及び配当予想を上方修正。
△日宣 <6543> [東証S]
 株主優待制度の新設と第1四半期営業利益3割増を好感。
△グッドパッチ <7351> [東証G]
 初配当実施と第3四半期営業利益の通期計画超過を好感。
△東邦レマック <7422> [東証S]
 上限10億円の暗号資産購入枠を設定。
△東宝 <9602> [東証P]
 投資有価証券売却益計上で26年2月期最終利益予想を上方修正。

▼ヨシムラHD <2884> [東証P]
 3~5月期営業減益を嫌気。
▼FPパートナ <7388> [東証P]
 一部報道を起因とした影響で今期下方修正。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)JCRファ <4552>、(2)Lドリンク <2585>、(3)東宝 <9602>、(4)オープンG <6572>、(5)フジHD <4676>、(6)一工薬 <4461>、(7)MrMax <8203>、(8)八洲電機 <3153>、(9)松屋 <8237>、(10)コムチュア <3844>。
 値下がり率上位10傑は(1)ヨシムラHD <2884>、(2)テラスカイ <3915>、(3)いちご <2337>、(4)ヒトコムHD <4433>、(5)FPパートナ <7388>、(6)GMOインタ <4784>、(7)レノバ <9519>、(8)ラクトJ <3139>、(9)北の達人 <2930>、(10)クリレスHD <3387>。

【大引け】

 日経平均は前日比14.62円(0.04%)安の3万9663.40円。TOPIXは前日比5.91(0.21%)安の2819.40。出来高は概算で15億6937万株。東証プライムの値上がり銘柄数は568、値下がり銘柄数は994となった。東証グロース250指数は734.74ポイント(3.36ポイント高)。

[2025年7月16日]


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