【場況】 金は続落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、売り圧力が強ま る場面も見られたが、ドル建て現物相場の下げ一服が下支えになった。銀は夜間取引で 先限が変わらずとなった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が25〜7円安、金ミニが37.0〜 7.5円安、ゴールドスポットが270円高、銀が変わらず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万4950枚、金ミニが5084枚、ゴール ドスポットが438枚、銀が1枚。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は米国と欧州連合(EU)の関税合意が圧迫要因である。トランプ米大統領は、欧 州連合(EU)との関税交渉で合意したと明らかにした。自動車を含めEUからの大半 の輸入品に対する関税率は15%となるとした。トランプ氏とフォンデアライエン欧州 委員長が英北部スコットランドのゴルフコースで会談し合意した。一方、米国と中国は 関税の適用一時停止期間を3カ月延長する見通しだと、香港英字紙サウスチャイナ・モ ーニング・ポスト(SCMP)が匿名の関係者情報に基づいて報じた。ベッセント米財 務長官と中国の何立峰副首相は28日、ストックホルムで貿易交渉に臨む。 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。また 第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値や6月の米個人消費支出(PCE)価格指 数、米雇用統計の発表がある。 金先限は夜間取引で1万5944円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。日中取引では1万5945円で下げ止まった。円相場は1ドル=147円台後半の 円安に振れた。銀先限は178.0円を付けた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。前週末の海外市場では、米国と欧州連合(E U)の合意見通しを受けて受けて売り優勢となった。アジア市場では、米国とEUの関 税合意を受けて3321ドル台まで下落したのち、下げ一服となった。 午前11時現在、金が3331.98ドル、銀は3817セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3358.20ドル、銀が3902セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。