【本日の見通し】流れ一転しドル売り円買い優勢へ 米FOMCや第2四半期GDPなどもあり、材料が目白押しとなった先週の米国市場。金曜日の米雇用統計までは米FRBの早期利上げに慎重になる要素が並んだことでドル高となったが、雇用統計がかなりの弱さを見せたことで流れが一気に変わり、ドル売りが優勢となっている。 次回9月のFOMCについては米短期金利市場や米短期金利先物市場(CMEFedWatchツール)などで80%以上据え置きを見込む動きとなっていたが、雇用統計後は逆に80%以上が0.25%利下げを織り込む動きとなっている。一気の状況変化にドル売り圧力がこの後もかかると予想されている。 ドル円は先週金曜日150円92銭を一時付け、少し調整も150円50銭超えで米雇用統計を迎えると、147円30銭まで急落した。週明けの今朝はさらに低い水準を付けるなど、流れが一気にドル売り円買いとなっている。 雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想を下回っただけでなく、5月分と6月分が合わせて約26万人の下方修正とコロナ過以来の下方修正を見せた。この厳しい結果に、金利据え置きの根拠の一つとなっていた雇用市場の堅調さが崩れ、利下げ期待が一気に強まっている。 ドル円はこの後もドル売り円買いを意識する展開が期待される。一気の下げの後だけに少し慎重な動きとなる可能性があるが、147円台後半では売りが出る展開か。 ユーロドルは1.1400割れから米雇用統計で1.1600トライまで上昇。今朝も1.1590台を付けるなどユーロ高ドル安。こちらも流れが一変しており、下がると買いが出る展開か。 ユーロ円はドル主導の展開で少しやりにくさが出ているがドル円の下げが重石となった。この後もドル円の動きを確認しながらの展開が見込まれる。 MINKABUPRESS 山岡
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