株価指数先物【引け後】 4万0500円での底堅さを見極め

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 40650 +330 (+0.81%)
TOPIX先物 2946.0 +25.5 (+0.87%)

 日経225先物(9月限)は前日比330円高の4万0650円で取引を終了。寄り付きは4万0510円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0585円)にサヤ寄せする形から、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に4万0420円まで上げ幅を縮めたが、前場中盤にかけてロングが強まり、4万0590円まで上げ幅を広げた。ただし、ナイトセッションでつけた高値(4万0640円)には届かず、前場終盤にかけては4万0420円~4万0550円辺りでの推移が続いた。

 ランチタイムでレンジを上抜けると、後場の取引開始直後には4万0640円をつけたが、上へのバイアスは強まらず、その後は4万0500円~4万0580円辺りで保ち合いを継続。ただし、引け間際にリバランスとみられるロングが入り、4万0650円と本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物は前日につけた高値(4万0690円)を捉えることはできなかったが、節目の4万0500円処での底堅さがみられるなかでショートは仕掛けにくい状況だった。週足のボリンジャーバンドの+1σが4万0500円に位置しているため、同バンドが支持線として意識されやすいだろう。

 そのため、オプション権利行使価格の4万0500円での底堅さを見極めつつ、4万0500円から4万0875円辺りのレンジに向かわせそうだ。一方で、4万0500円を割り込んだとしても、25日移動平均線(4万0250円)水準までは押し目狙いのロング対応とみておきたい。

 ただし、週内については主要企業の決算発表がピークを迎えているため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるとみられ、リバランスが中心になりそうである。また、夏休みシーズンでファンドの活発な売買も手控えられそうであり、スキャルピングのトレードを余儀なくされそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.79倍に低下した。13.81倍と75日線(13.80倍)を上回って始まり、13.83倍に上昇する場面もあった。ただし、その後は下げに転じ、一時13.77倍に低下した。東証プライムの7割超の銘柄が上昇するなかで、指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]がマイナス圏で推移しているため、NTショートに振れやすくさせている。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万5818枚、ソシエテジェネラル証券が1万0034枚、サスケハナ・ホンコンが3774枚、モルガンMUFG証券が1949枚、ゴールドマン証券が1717枚、日産証券が1184枚、JPモルガン証券が1138枚、野村証券が950枚、松井証券が749枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万7580枚、ABNクリアリン証券が1万7411枚、バークレイズ証券が5151枚、モルガンMUFG証券が4358枚、JPモルガン証券が3404枚、ゴールドマン証券が2649枚、UBS証券が1858枚、ビーオブエー証券が1469枚、シティグループ証券が1089枚、みずほ証券が850枚だった。

株探ニュース

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