シカゴコーン市況=軒並み続落、米産地の良好な作柄と強まる豊作観測受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/09    386.25      386.75      380.50      381.50      - 5.50
  2025/12    406.00      406.75      401.50      402.00      - 5.00
  2026/03    424.00      424.50      419.25      420.00      - 4.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       429,741         317,308        1,593,883 (- 3,587)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月11日−8月15日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは続落。終値の前営業日比は5.50〜3.00セント安。中心限月の12月
限は5.00セント安の402.00セント。期近の6本が一代安値を更新。

 米産地での生育が順調、良好に進行していることが前日の日中取引終了後に発表され
た米農務省(USDA)作柄報告で明らかとなり、豊作を確実視する向きが強まるなか
売り優勢となった。12月限は前日に続いて一代の安値を更新。
 12月限は406セントで取引を開始した直後にこの日の高値となる406.75セ
ントを記録。その後は緩やかに軟化し前日の安値に近づくと買い戻されて米国の時間帯
序盤には高値に顔合わせする場面も見られた。高値を離れた後は前日安値を割り込み、
暫く402セントを下値支持線にしての高下が続いていたが引け間際に401.50セ
ント達して一代の安値を更新。戻りも浅いまま安値に近い水準で終了。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺地域は霞がかった状態が続きミシガン州では空気の質が
低下。土壌水分と気温は概ね夏穀物にとって理想的な状態が続いている。
 プレーンズおよび中西部では今後5日間は雨がちな天気が続き、雨量は25〜50ミ
リに達する見込み。プレーンズでは熱波となり、7日には最高気温は36℃前後まで上
昇するだろう。
 8月10〜14日かけて全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。また米東部全
域で雨量は平年を上回る見込み。
 シカゴ小麦は続落。期近から期中の8本が一代安値を更新する下落となり、安値模索
を継続した。
 前日の日中取引終了後に発表された作柄報告では春小麦の作柄は良以上の比率が4
8%で前週から1%低下したものの、収穫の進行を受けて今後の供給増加見通しが強ま
るなか売り優勢で運ばれた。
 期近12月限は前日比8.50セント安の528.50セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは散発的な降雨または雷雨が発生し、モンタナ州及びダコタ州の収穫ペ
ースが鈍化。この雨は乾燥が進んだ地域では慈雨となっている。
 南部では東海岸部で降雨が発生。南東部の降雨は未成熟の穀物にとって恵みの雨とな
っている。
今日の材料
・米コーンベルトでは五大湖周辺地域は霞がかった状態が続きミシガン州では空気の
 質が低下。
・コーンベルトの土壌水分と気温は概ね夏穀物にとって理想的な状態。
・プレーンズおよび中西部では今後5日間は雨がちな天気が続く。

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