アジア株 上海株の下値限定的、米中関税休戦と中印関係改善 ただ、ベッセント発言は気がかり

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株の下値限定的、米中関税休戦と中印関係改善 ただ、ベッセント発言は気がかり

東京時間14:00現在
香港ハンセン指数   24980.83(-142.07 -0.57%)
中国上海総合指数  3725.22(-2.07 -0.06%)
台湾加権指数     23709.22(-644.28 -2.65%)
韓国総合株価指数  3112.70(-38.86 -1.23%)
豪ASX200指数    8913.70(+17.54 +0.20%)
インドSENSEX30種  81716.06(+71.67 +0.09%)

アジア株はまちまち、韓国株と台湾株は大幅安。

前日のナスダック大幅安を受けアジア市場ではハイテク関連が総じて下落している。きのうの米株式市場ではエヌビディアなど人気のテック関連が売られナスダックは1.5%近く下落、4月の関税ショック時以降で2番目の大幅な下げを記録した。今週末のパウエルFRB議長の講演を前に調整売りが広がったようだ。

上海株は小幅安、約10年ぶり高値圏にあることから調整売りに押されている。ただ、下値は限定的。米中関税休戦の延長や中印関係改善によりインドからの資金流入期待、追加の景気刺激策期待の買いが支えとなっている。

ベッセント米財務長官は「中国とかなり上手くいっている」と述べており、米中協議のさらなる進展が期待される。ただ一方で、関税収入が当初の見積もり3000億ドルを大きく上回る可能性があると指摘。関税収入は中国が最大の収入源だとしていることから、現在の対中関税率を長期にわたり維持する、もしくは対中関税引き上げの可能性もあり、やや警戒感が広がっている。

インド株は前営業日終値付近で推移、中印関係強化やインド政府の減税計画による国内消費拡大期待が支え。米政府はロシアから原油を購入しているとしてインドに計50%の関税を発表しているが、格付け会社S&Pはインドの格付けを「BBB-」から「BBB」に引き上げている。インドは貿易への依存度が低く経済の約60%は国内消費なため、トランプ関税がインド経済に与える影響はほとんどないという。

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