アジア株上昇 米利下げ期待と人民元高 上海株4日続伸、香港市場SMIC上場来高値 東京時間11:02現在 香港ハンセン指数 25678.34(+339.20 +1.34%) 中国上海総合指数 3857.30(+31.90 +0.82%) 台湾加権指数 24169.03(+404.56 +1.70%) 韓国総合株価指数 3194.57(+25.84 +0.82%) 豪ASX200指数 8977.00(+9.58 +0.11%) アジア株は総じて上昇、前週末の米株大幅高を受け買い優勢で始まった。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が利下げに前向きな姿勢を示したことで、9月利下げ確実との見方が広がっている。 米中関税休戦の延長や中国支援策期待、人民元高を受けた中国株高もアジア市場にとってポジティブ材料に。中国人民銀行はきょう、元の中心レートを1ドル=7.1161元と、昨年11月以来となる元高水準に設定した。また、前週末比0.2%の元高水準に設定、今年1月以来最大の引き上げとなった。 上海株は4営業日続伸し10年ぶり高値を更新。半導体関連の上げが目立つ。不動産や素材、生活必需品、公益、資本財関連も総じて上昇している。 香港株は大幅続伸。アリババやバイドゥ、JDドットコムなどハイテク関連が総じて上昇。半導体最大手SMICは5.8%高と大幅続伸し上場来高値をつけている。 エヌビディアが一部のサプライヤーに「H20」関連の生産停止を要請したとの報道が引き続き材料視されている。「H20」生産停止となれば中国は国産の半導体に頼らざるを得なくなる。中国政府が27年までにAI半導体の国内自給率を70%超に引き上げる方針を示したことも、中国半導体株の買いを後押し。中国はエヌビディアなど米半導体製品からの依存脱却を目指している。 豪州株は開始早々に史上最高値を更新、その後は利益確定売りも見られ上げ幅を縮小している。豪州では今週、豪中銀議事録と7月消費者物価指数が発表される。週末の中国製造業PMIと非製造業PMIも要注意。
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