仏政局不安が話題もユーロ売りは限定的、ドル円は147円台後半=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ユーロ売りが先行も値動きは限定的。ユーロ売りの背景には仏政局不安がある。政治の緊縮予算案に対して野党が反発、バイル仏首相が9月8日に内閣信任投票を実施すると発表している。再び内閣崩壊の危機を迎えているようだ。ユーロドルは1.16付近、ユーロ円は171円台前半などに下落。しかし、売りは続かずそれぞれ1.16台半ば近く、172円手前水準などへと買い戻されている。対ポンドでも序盤の下落を戻している。ただ、フランス国債が売られ、仏CAC指数が下落しており、フランス売りが長引くことは警戒されそうだ。ポンドドルは1.34台、ポンド円は198円台後半から199円付近で推移している。ドル円相場は東京市場で147円付近から147.90付近で激しく振幅。下に往って来いの値動きを示した。ロンドン時間にはやや上値が重く147円台半ば付近へと小安く推移している。東京市場ではクックFRB理事の解任をめぐる騒動で乱高下していた。このあとのNY市場では、米耐久財受注や米コンファレンスボード消費者信頼感指数などが発表される。また、米株式市場にとっては、あすの取引終了後に半導体大手エヌビディアの決算が発表される。ユーロ売りが続かなかった背景には、米国発の材料待ちの面もあったようだ。 ドル円は147円台後半での取引。東京午前はクック米FRB理事の解任をめぐる報道でドル売りからドル買いへと激しく振幅した。147.80付近から146.99近辺で下に往って来いとなった。その後は値動きが落ち着いている。ロンドン時間には欧州株安などの影響もあり、やや上値が抑えられている。 ユーロドルは1.16台半ばでの取引。東京市場ではドル円とともにドル売りからドル買いへと振幅し、一時1.1660付近まで買われた。ロンドン序盤にかけては売りに押されて1.1602近辺の安値をつけた。東京市場からのドル買いの流れとともに、仏政局不安によるユーロ売りの動きが加わった。しかし、売りは続かず1.16台半ばへと買い戻されている。ユーロ円は東京午前の171.33近辺を安値に、東京終盤の172.00付近を高値とするレンジを形成。ロンドン序盤のユーロ売り局面で再び171.30台まで下落したあとは、171.90台まで買い戻される振幅が続いている。対ポンドではユーロ売りが先行も、足元では買い戻されている。 ポンドドルは1.34台後半での取引。東京午前のドル安局面でつけた1.3490近辺を高値に、ロンドン序盤のユーロ売り局面に連れた売りで1.3435近辺まで下落した。その後は買戻しが優勢となっており、足元では1.3480台へと再び上昇している。ユーロポンドは0.8623-0.8643のレンジで下に往って来い。この日はポンド独自の材料は見当たらなかった。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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