アジア株 上海株0.4%高、中国版エヌビディア「カンブリコン」は救世主?! 国産半導体に熱い視線

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株0.4%高、中国版エヌビディア「カンブリコン」は救世主?! 国産半導体に熱い視線

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   25537.59(+12.67 +0.05%)
中国上海総合指数  3882.17(+13.85 +0.40%)
台湾加権指数     24482.52(+177.42 +0.73%)
韓国総合株価指数  3180.12(+0.76 +0.02%)
豪ASX200指数    8946.10(+10.51 +0.12%)
インドSENSEX30種  80786.54(休場)

アジア株は軒並み上昇。

上海株はプラス圏を回復、半導体関連が大幅高となっている。エヌビディアが一部のサプライヤーに「H20」関連の生産停止を要請したとの報道を受け、国産の半導体に熱い視線が集まっている。「H20」生産停止となれば中国は国産の半導体に頼らざるを得なくなる。中国政府は2027年までにAI半導体の国内自給率を70%超に引き上げる方針を示したことも中国半導体株の買いを後押し。

中国版エヌビディアとも言われるソフトウエアメーカーの中科寒武紀科技(カンブリコン)が上場来高値をつけている。上半期の決算は過去最高益となった。純利益は10億4000万元と前年同期の5億3010万元赤字から黒字に転換した、売上高は前年同期比44倍の29億元を記録。中国政府が国産技術の利用を推奨したことを受け中国製チップの需要が高まっている。設備投資拡大や政府の半導体取り組み強化を受け、米ゴールドマンサックスは同社の目標株価を50%引き上げ1835元に設定した(27日14時時点1408元)。香港市場でもアリババ、シャオミ、レノボ、快手科技などハイテク関連が総じて上昇。SMICは6.1%高。

豪州株はCPIを受け上げ幅を縮小している。豪州の7月消費者物価指数は+2.8%と前回の+1.9%から大きく上昇、昨年7月以来の高水準となった。市場予想の+2.3%も上回った。予想上回るCPIを受け9月利下げ期待が低下している。

トランプ米政権は本日、日本時間13時1分にインド製品に対する計50%の関税を発動した。制裁対象であるロシアから原油を購入しているとして、現行の25%に追加で25%を上乗せ計50%となる。ブラジルと並ぶ最高水準でアジア最高額となる。ただ、インドは貿易への依存度が低く経済の約60%は国内消費なため、トランプ関税がインド経済に与える影響はほとんどないとの声も聞かれる。ただ、それでも全く影響はないとは言えないだろう。インド市場はガネーシャ祭のためは休場、あす取引が再開されるが大幅下落して始まる可能性がある。

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