27日の東京株式市場は半導体関連など主力株に買いが流入し、日経平均株価は切り返した。ただ、上値を積極的に買い進む展開とはならなかった。 大引けの日経平均株価は前営業日比125円87銭高の4万2520円27銭と反発。プライム市場の売買高概算は18億5463万株、売買代金概算は4兆1890億円。値上がり銘柄数は741、対して値下がり銘柄数は793、変わらずは86銘柄だった。 きょうの東京市場は前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇したことを受けリスクを取る動きが優勢だった。もっとも米国では現地時間27日に半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードも拭えなかった。トランプ米大統領がFRBのクック理事解任を発表したが、クック氏は辞任せずトランプ氏を提訴する考えを示しており、不透明感が意識されるとともにFRBを巡る信認性の低下などを警戒する動きもある。日経平均はアドバンテスト<6857>の上昇で押し上げられた部分が大きく、TOPIXは小幅マイナス圏で引けている。個別株も値上がり銘柄数より値下がり銘柄数の方が多かった。 個別では、売買代金首位のアドテスト、同2位となったディスコ<6146>が高く、半導体製造装置関連が活況高の様相。また、ニコン<7731>はストップ高に買われ値上がり率トップとなった。中外製薬<4519>が物色人気。アステリア<3853>も荒い値動きながら高水準の売買代金をこなし高値圏で着地。東京電力ホールディングス<9501>が上昇、三井金属<5706>の上げ足も目立つ。NJS<2325>が急騰、低位のブイキューブ<3681>や、マネックスグループ<8698>、レノバ<9519>なども値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、JX金属<5016>も高い。 半面、売買代金上位のサンリオ<8136>が安く、川崎重工業<7012>も売られた。良品計画<7453>も冴えない。リクルートホールディングス<6098>が売りに押され、楽天グループ<4755>も値を下げた。ACCESS<4813>が急落、電算システムホールディングス<4072>も大幅安。ユーグレナ<2931>、日本板硝子<5202>なども大きく水準を切り下げた。 出所:MINKABU PRESS
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