アジア株 香港市場で美団急落、第3四半期に赤字転落の可能性 米金融機関こぞって投資判断引き下げ 東京時間11:07現在 香港ハンセン指数 24924.62(-277.14 -1.10%) 中国上海総合指数 3803.69(+3.34 +0.09%) 台湾加権指数 24450.34(-69.56 -0.28%) 韓国総合株価指数 3198.36(+11.20 +0.35%) 豪ASX200指数 8965.50(+4.98 +0.06%) アジア株はまちまち。 香港株は大幅続落、約1週間ぶり安値をつけている。美団決算が嫌気されている。 フードデリバリー大手の美団は9%超急落、1年ぶり安値をつけている。第2四半期決算の純利益が前年同期比で97%も減少、3億6530万元と市場予想の70億7000万元を大きく下回る悲惨なものとなった。価格競争激化により見通しも悲観的で第3四半期に大幅な営業損失を計上、赤字転落の可能性がある。米シティやモルガンスタンレー、JPモルガンはこぞって美団の投資判断・目標株価を引き下げた。アリババやJDドットコムも下落している。 制裁対象であるロシアから原油を購入しているとして米政権はインドに計50%の関税を発動した。中国もロシア産原油を購入しているため、米中貿易交渉への不安がやや広がっているようだ。ナバロ米大統領上級顧問はインドと中国がロシア産原油を購入するのを阻止しなければならないと指摘。トランプ米大統領は中国がレアアース磁石をくれないのなら、中国に200%関税を課すしかないとしている。 エヌビディアの「H20」生産停止要請や中国政府の国産半導体の利用推奨を受け、このところ中国半導体関連に買いが集中している。中国版エヌビディアとも言われるカンブリコンの上期決算は過去最高益を記録、株価はきのう上場来高値をつけた。ただ一部で、半導体バブルが懸念されている。上海証券報は一面で、長期的な投資は望ましいものの、最近の半導体・AI関連銘柄に投機的な動きが見られると指摘、投資家は慎重に行動すべきだと警鐘を鳴らした。ただ、上海市場でカンブリコンは4.8%高と大幅反発、上昇の勢いが衰える気配はほとんどない。
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