東京株式(大引け)=121円高、前日急落の反動でリバウンドも上値重い

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 2日の東京株式市場は広範囲に買い戻しの動きが広がり、日経平均株価は切り返す展開に。ただ、途中マイナス圏に沈むなど上値の重さも意識された。

 大引けの日経平均株価は前営業日比121円70銭高の4万2310円49銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は17億7339万株、売買代金概算は3兆9534億円。値上がり銘柄数は1012、対して値下がり銘柄数は555、変わらずは51銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場がレーバーデーの祝日で休場だったことで手掛かり材料難のなかも、前日の急落の反動でリバウンド狙いの買いを誘導し、日経平均、TOPIXともに上昇して取引を終えた。半導体関連は冴えない値動きの銘柄が多かったが、一方で商社株や海運株などバリュー株に強い銘柄が目立ち、全体相場を支える格好に。取引時間中に石破茂首相の自民党両院議員総会での発言を受け、退陣の可能性が低くなったとの見方が広がり、全体相場が軟化する場面もあったが、引けにかけて買い直された。売買代金上位の主力銘柄は値を下げる動きが目立ったものの、プライム市場の値上がり銘柄数は1000を上回り全体の63%を占めた。なお、売買代金は盛り上がりを欠き8月22日以来7営業日ぶりに4兆円台を下回った。 

 個別では、東京電力ホールディングス<9501>がしっかり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが頑強な値動き。三井金属<5706>やJX金属が物色人気を集め、日本郵船<9101>、三井物産<8031>なども高い。日本ヒュームが商いを伴い値を飛ばし値上がり率トップとなった。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅高。リョービ<5851>、伊藤園<2593>、松屋<8237>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>などが大きく買われたほか、日東紡績<3110>も上値追いが鮮明。

 半面、売買代金トップとなったサンリオ<8136>が後場に軟化したほか、ディスコ<6146>が冴えない。古河電気工業<5801>が売られ、三菱重工業<7011>も下値を探った。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が利食われ、良品計画<7453>も安い。キオクシアホールディングス<285A.T>も軟調。アステリア<3853>、ライフドリンク カンパニー<2585>が急落。ユニオンツール<6278>も大幅安。電算システムホールディングス<4072>も大きく水準を切り下げた。

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