【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、バリュー株中心に切り返す (9月2日)

配信元:株探
著者:Kabutan
日経平均株価
始値  42299.63
高値  42473.67
安値  42084.78
大引け 42310.49(前日比 +121.70 、 +0.29% )

売買高  17億7339万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9534億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、前日の急落の反動で切り返す
 2.米国はレーバーデーで休場、手掛かり材料難で上値重い
 3.石破首相の両院議員総会での退陣保留で軟化する場面も
 4.半導体は軟調目立つも、商社や海運などバリュー株強い
 5.値上がり銘柄63%占めるが、売買代金は4兆円割り込む

■東京市場概況

 前日の米国市場は、レイバーデーの祝日で休場。

 東京市場では、広範囲に買い戻しの動きが広がり、日経平均株価は切り返す展開に。ただ、途中マイナス圏に沈むなど上値の重さも意識された。

 2日の東京市場は、前日の米国株市場がレーバーデーの祝日で休場だったことで手掛かり材料難のなかも、前日の急落の反動でリバウンド狙いの買いを誘導し、日経平均、TOPIXともに上昇して取引を終えた。半導体関連は冴えない値動きの銘柄が多かったが、一方で商社株や海運株などバリュー株に強い銘柄が目立ち、全体相場を支える格好に。取引時間中に石破茂首相の自民党両院議員総会での発言を受け、退陣の可能性が低くなったとの見方が広がり、全体相場が軟化する場面もあったが、引けにかけて買い直された。売買代金上位の主力銘柄は値を下げる動きが目立ったものの、プライム市場の値上がり銘柄数は1000を上回り全体の63%を占めた。なお、売買代金は盛り上がりを欠き8月22日以来7営業日ぶりに4兆円台を下回った。

 個別では、東京電力ホールディングス<9501>がしっかり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが頑強な値動き。三井金属<5706>やJX金属が物色人気を集め、日本郵船<9101>、三井物産<8031>なども高い。日本ヒューム<5262>が商いを伴い値を飛ばし値上がり率トップとなった。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が大幅高。リョービ<5851>、伊藤園<2593>、松屋<8237>、三越伊勢丹ホールディングス<3099>などが大きく買われたほか、日東紡績<3110>も上値追いが鮮明。

 半面、売買代金トップとなったサンリオ<8136>が後場に軟化したほか、ディスコ<6146>が冴えない。古河電気工業<5801>が売られ、三菱重工業<7011>も下値を探った。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が利食われ、良品計画<7453>も安い。キオクシアホールディングス<285A>も軟調。アステリア<3853>、ライフドリンク カンパニー<2585>が急落。ユニオンツール<6278>も大幅安。電算システムホールディングス<4072>も大きく水準を切り下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、三菱商 <8058>、三井物 <8031>、伊藤忠 <8001>、豊田通商 <8015>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約54円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約56円。

 東証33業種のうち29業種が上昇し、下落は機械、その他製品、サービス業、精密機器の4業種。上昇率の大きかった上位5業種は(1)卸売業、(2)海運業、(3)証券・商品、(4)ガラス・土石、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)電気機器、(2)情報・通信業、(3)小売業、(4)倉庫・運輸、(5)陸運。

■個別材料株

△伊藤園 <2593> [東証P]
 記録的な高温の影響もあり第1四半期営業利益は17%増。
△三越伊勢丹 <3099> [東証P]
 8月百貨店事業の売上高が6ヵ月ぶり前年上回る。
△アプリックス <3727> [東証G]
 電子マネーサービス提供開始。
△ミット <4016> [東証S]
 株主優待制度を導入へ。
△rakumo <4060> [東証G]
 米アブポイントの日本法人と業務提携。
△伊勢化 <4107> [東証S]
 ペロブスカイト太陽電池の量産へ経産省が研究開発予算の増額案を示す。
△窪田製薬HD <4596> [東証G]
 中国・台湾企業と「Kubota Glass」の販売特約店契約締結。
△日本ヒューム <5262> [東証P]
 下水道インフラ関連株に人気集中。
△特殊陶 <5334> [東証P]
 デンソー <6902> からスパークプラグ事業を1806億円で取得。
△abc <8783> [東証S]
 上場株式のトレーディングにより営業外収益計上へ。

▼Lドリンク <2585> [東証P]
 筆頭株主保有の株式売却で需給悪化懸念が広がる。
▼アップバンク <6177> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日ヒュム <5262>、(2)IRジャパン <6035>、(3)リョービ <5851>、(4)伊藤園 <2593>、(5)松屋 <8237>、(6)IBJ <6071>、(7)日東紡 <3110>、(8)三越伊勢丹 <3099>、(9)愛時計 <7723>、(10)キリンHD <2503>。
 値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)Lドリンク <2585>、(3)ユニオンツル <6278>、(4)電算システム <4072>、(5)宮越HD <6620>、(6)エムアップ <3661>、(7)Jエレベータ <6544>、(8)Jディスプレ <6740>、(9)ビジョナル <4194>、(10)アカツキ <3932>。

【大引け】

 日経平均は前日比121.70円(0.29%)高の4万2310.49円。TOPIXは前日比18.69(0.61%)高の3081.88。出来高は概算で17億7339万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1012、値下がり銘柄数は555となった。東証グロース250指数は774.48ポイント(3.50ポイント安)。

[2025年9月2日]


株探ニュース

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