4日の東京株式市場は、米ハイテク株の上昇や内外金利の上昇一服を受けて買い戻しが優勢となり、午後は先物主導で上昇幅を一段と広げる展開となった。 大引けの日経平均株価は前営業日比641円38銭高の4万2580円27銭と急反発。プライム市場の売買高概算は18億7689万株、売買代金概算は4兆3217億円。値上がり銘柄数は1126、対して値下がり銘柄数は437、変わらずは56銘柄だった。 英国やフランス、米国の財政悪化リスクが意識されるなか、直近で欧米金利に上昇圧力が掛かっていたが、3日の欧米市場で金利上昇は一服した。更に同日の米国株式市場においてナスダック総合株価指数が大幅に反発したことを受け、東京市場では投資家のリスク許容度が回復。主力株を中心に買い戻しが入り、日経平均は154円高で始まった。その後は株価指数先物に断続的な買いが入り、戻り売りをこなしながら日経平均は上げ幅を拡大。国内の長期金利が低下したことも安心材料となって、午後に入り一時669円高となった。債券価格の急落(金利の急上昇)リスクが後退したとの受け止めから金融株が買われ、東証33業種のうち銀行業が上昇率でトップとなったほか、データセンター関連の需要拡大が見込まれている電線株の一角が物色された。アジア市場では香港ハンセン指数と上海総合指数が大幅安となったものの、日本株への影響は限られた。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の7割弱。東証グロース250指数はマイナス圏で推移する場面があったが、持ち直して4日ぶりの反発となった。 個別ではソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>が大幅高となり日経平均の押し上げに寄与したほか、フジクラ<5803>が値を飛ばし、ファーストリテイリング<9983>やソニーグループ<6758>、TDK<6762>が堅調推移。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、中外製薬<4519>が値を上げ、日本ヒューム<5262>やアステリア<3853>、ジンズホールディングス<3046>が急伸。TOWA<6315>やリガク・ホールディングス<268A.T>が高く、日東紡績<3110>が頑強だった。 半面、キーエンス<6861>や日産自動車<7201>、信越化学工業<4063>が売られ、キヤノン<7751>やローム<6963>、良品計画<7453>が軟調。東宝<9602>やサッポロホールディングス<2501>が冴えない展開となったほか、ペプチドリーム<4587>が株価水準を切り下げ、ニデック<6594>はストップ安となった。 出所:MINKABU PRESS
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