アジア株 上海株続落も下値限定的、投機抑制策はあくまで急上昇を抑えるためのブレーキ 東京時間11:14現在 香港ハンセン指数 25164.81(+106.30 +0.42%) 中国上海総合指数 3764.08(-1.80 -0.05%) 台湾加権指数 24386.27(+206.42 +0.85%) 韓国総合株価指数 3202.12(+1.29 +0.04%) 豪ASX200指数 8859.80(+33.27 +0.38%) アジア株は上海を除いて上昇。 上海株は4営業日続落、約2週間ぶり安値圏。当局の投機抑制検討報道が引き続き懸念されている。ただ、あくまで株価急上昇を防ぐための措置であるため、投資家心理が悪化したわけではない。そのためパニック的な売りは見られない。きのうは一時2%超急落したが引けにかけて下げを縮めた。きょうも売り優勢で始まっているが下げは限定的。 中国金融規制当局は8月から1兆2000億ドル規模に達している株価急騰への懸念を高めており、投機的な取引を抑制するための措置を検討しているという。株価急上昇を受け投資家からの問い合わせが殺到、8月の新規口座開設数は前年同月比166%急増した。 中国市場ではAI関連を中心にハイテク株が連日上昇。上海総合指数は10年ぶり高値をつけ、CSI300指数は今年安値から20%以上も上昇していたため、市場ではバブルが懸念されている。中国本土の取引総額は8月27日に3兆1000億元を超え、過去2番目の高水準を記録した。中国版エヌビディアと呼ばれているカンブリコンは株価が同社ファンダメンタルズから乖離するリスクを警告している。 トランプの対中半導体規制が皮肉にも中国国内の半導体技術の成長を加速させる結果となっている。アリババは高性能AI半導体を開発し、カンブリコンは上期決算で過去最高益を記録、ゴールドマンサックスは2週間でカンブリコンの目標株価を2回引き上げている。 香港株は4営業日ぶりに反発、値ごろ感の買い戻しが優勢。不動産や素材、医療品、ハイテク、自動車関連の一角が上昇している。台湾株は1週間ぶり高値、ナスダック続伸を受けTSMCなどハイテク関連が総じて上昇している。 豪州株は続伸、GDP発表時の下げを帳消しにしている。3日に発表された第2四半期GDPは前年比+1.8%と予想の+1.6%を上回り2023年9月以来の大幅な伸びを記録した。強いGDPを受け追加利下げ期待が後退している。
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