アジア株 香港株4年ぶり高値 米利下げ期待、雇用大幅下方修正見込む 上海株上値重い 東京時間11:05現在 香港ハンセン指数 25897.68(+263.77 +1.03%) 中国上海総合指数 3831.56(+4.72 +0.12%) 台湾加権指数 24747.42(+200.04 +0.81%) 韓国総合株価指数 3240.52(+20.93 +0.65%) 豪ASX200指数 8796.20(-53.39 -0.60%) アジア株は豪州を除いて上昇、一部で米大幅利下げ期待が広がっている。 きょう米雇用者数の年次改定が公表される。ベッセント米財務長官は80万人の下方修正の可能性があるとしている。バンカメや野村など一部金融機関は100万人近く下方修正される可能性があると指摘。過去のデータではあるものの、大幅な下方修正となれば米労働市場はすでに勢いを失っていたことが示され、9月50bp大幅利下げ観測が一段と高まるだろう。ただ、同時に米景気減速懸念も高まる可能性がある。 香港株は大幅続伸、約4年ぶり高値をつけている。快手科技やネットイース、JDドットコム、アリババ、レノボ、テンセントホールディングスなどハイテク関連が総じて上昇。不動産や自動車、金鉱株も上昇している。香港は金融政策を米国に連動させているため、米大幅利下げ観測は香港の基準金利の大幅引き下げ期待につながる。 上海株は小幅続伸。財政部と金融政策担当者が“ 異例”の会合を開催したとの報告を受け、当局が近く支援策を打ち出すとの期待が広がっている。同時に金融規制当局が株式投機抑制策を検討しているため上値は重い。また、米中対立激化も懸念されている。 豪州株は続落、米中対立激化が懸念されている。不動産や資本財、金融、エネルギー関連が下落。一方、NY金最高値を受け、ノーザンスター・リソーシズやラメリウス・リソーシズなど金鉱株は上昇している。 きのう開催されたBRICS首脳電話会議でブラジル大統領は、我々は不当かつ違法な貿易政策の犠牲になっていると述べ「関税脅迫」に対抗するため結束を呼び掛けた。中国習近平国家主席は「ある国」による貿易・関税戦争が世界経済に深刻な混乱をもたらしており、国際貿易ルールを損なっていると非難。BRICS諸国は多国間主義・貿易体制を守るため一致団結するべきだと呼び掛けた。 ロシアが先週末にウクライナに過去最大規模の空爆を実施したことで、トランプ氏は対露追加制裁のほか、ロシア産原油を購入している国に新たな制裁を科す準備をしている。
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