[本日の見通し]石油=軟調、EIA週報は材料視しづらい

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2026年2月限は軟調。ただ、夜間取引の終値付近を維持
している。

 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、米国の原油と石油製品の在庫は合
計で12億8241万1000万バレルまで増加し、昨年8月以来の高水準となった。
今年2月にかけては減少傾向にあったが、それ以降は増加に転じている。一見すると石
油輸出国機構(OPEC)プラスが自主減産を縮小し、解消に向かっていることが原油
在庫を押し上げているように見えるが、原油在庫は4億1536万1000バレルと、
年初来の低水準で推移しておりOPECプラスの増産の影響は今のところ見られない。
米国内で積み上がっているのは石油製品の在庫であり、原油ではない。
 米国内の製品在庫の増加は、石油市場の圧迫要因である。ただ、石油製品需要の4週
間移動平均は日量2000万バレルの節目を上回って推移しており、需要は堅調であ
る。EIAの週報の内容は弱いものの、どのように向き合うべきか悩ましい部分もあ
り、材料として扱いづらい。
 時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.07ドル安の63.63ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは63.59ドルから63.82ドル。
 原油2月限の予想レンジは6万0000円から6万1000円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は8万4500円から8万5500円。
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