修正:シカゴコーン市況=小幅続落、大豆や小麦安が圧迫も輸出面が下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12     424.00      424.75      418.25      421.75      - 2.25
  2026/03     441.25      442.00      435.50      438.75      - 2.50
  2026/05     451.25      451.75      445.25      448.50      - 2.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電        255,412        1,546,939 ( + 8,962)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(9月18日までの週)
 コーン:132万9024トン(前週改定値:151万2965トン)
 小 麦: 85万4454トン(前週改定値: 75万6396トン)
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*米農務省発表の週間コーン作付け進度報告(9月21日までの週)
 コーン:デ ン ト:91%(前週85%、前年91%、平年93%)
     成  熟 :56%(前週41%、前年59%、平年59%)
     収  穫 :11%(前週 7%、前年13%、平年11%)
     「良」以上:66%(前週67%、 前年65%)
     「劣」以下:10%(前週 9%、 前年12%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月28日−10月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は下回る〜平年並み
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 コーンは小幅続落。終値の前営業日比は2.50〜1.75セント安。中心限月の
12月限は2.25セント安の421.75セント。

 大豆や小麦が崩れたことに圧迫されたものの、週間輸出検証高が133万トン弱と高
水準になったうえ、デイリー報告でメキシコ向けに32万トン余りの大口輸出成約が発
表されて、これで3営業日連続の発表となり好調な輸出需要が示されたことで下げ幅は
抑えられた。
 12月限は424.75セントで取引を開始。アジアの時間帯423〜424セント
台で小幅なもみ合いとなったが、欧州の時間帯には下落して420セント台を割り込
み、米国の時間帯前半にこの日の安値となる418.25セントを付けた。しかし湖畔
は切り返して420セント台を回復した。

 USDAによると、米国の9月18日時点の週間輸出検証高は132万9024トン
と、前週の151万2965トンを下回った。累計は349万1759トンと、前年同
期の220万1209トンの約59%上回っている。

 USDAによると、2025/26年度積みでメキシコ向けにコーン32万0068
トンの輸出成約が報告された。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、暑さは和らぎ雨勝ちの天気となっている。最近数日間、コーンベ
ルトを降雨が東進して、最も土壌水分が不足しているコーンベルト東部に降雨が発生し
た。ただ、大豆やコーンの生育改善にはすでに遅すぎた。
 低気圧が活発化して南東に進むため、米国南部中央〜オハイオ川流域〜大西洋岸中部
にかけての地域で、今後5日間の雨量が50〜100ミリに達しよう。南で、は次第に
東に移動し、その周辺の米ガルフ沿岸〜プレーンズ中部でも25〜50ミリの降雨の可
能性がある。一方、プレーンズ北部やコーンベルト北部では降雨がない見込み。
 6〜10日予報に関しては、9月27日〜10月1日は、ほぼ全米で気温は平年を上
回る見込み。とくにプレーンズ北部やコーンベルト北部ではその傾向となる。雨量は米
国東部、西部、南部で平年並み〜上回るが、プレーンズ東部〜コーンベルト北部では平
年を下回るだろう。

 シカゴ小麦も続落。冬小麦の作付け環境が良好なことや軒並み一代安値を更新するチ
ャート悪化により手じまい売りが加速したことで下げ幅が大きくなった。
 中心限月の12月限は前日比11.75セント安の510.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、高めの気温で降雨はなく、冬小麦の作付け日和となった。最近の降
雨で土壌水分も潤沢で作付けられた冬小麦の発芽にも好都合となっている。
 22日の最高気温はのノ—スダコタ州を北限にして27℃、テキサス州の中部や西部
では38℃近くまで上昇しよう。
 米国南部では、とくにガルフ沿岸西部〜大西洋岸南部にかけての地域で熱波が残る。
アーカンソー州〜ケンタッキー州では降雨が発生して、農作業は停滞するが作物に恵み
となる。

今日の材料
・最近数日間、最も土壌水分が不足しているコーンベルト東部に降雨が発生したが、大
 豆やコーンの生育改善にはすでに遅すぎ。
*上表の限月を上記に修正します。

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