−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,815.7 + 40.6 シカゴ大豆 2025/11 1,012.00 +1.00 NY銀 2025/12 4,460.8 + 39.4 シカゴコーン 2025/12 426.25 +4.50 NYプラ 2025/10 1,506.1 + 80.4 NY原油 2025/11 63.41 +1.13 NYパラ 2025/12 1,251.80 +38.50 ドル・円 147.62 -0.14 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は147円台半ばで推移 NY為替市場、全体的に方向感のない展開の中、ドル円は147円台での取引が続い た。パウエル議長の講演があり、先日のFOMCとほぼ同様の内容だったものの、やや 後半にドル安の反応が見られていた。 先週の中央銀行ウィークを経て、市場は手掛かり材料に乏しい展開となっている。そ のような中で市場は、FRB幹部の発言を市場は注視しているが、先週のFOMCで示 された金利見通し(ドット・プロット)が示すほど、FRB幹部は利下げに前のめりに はなっていないことが示されている。労働市場の冷え込みは認識しているものの、粘り 強い高インフレが利下げ意欲にブレーキをかけているようだ。 ただ、今後のFRBと各国の金融政策の方向性の格差を考慮すればドル安シナリオを 主張する向きは多い。ドルの軟調な展開が続き、年末までにドル円は140円を下回る 可能性があるとの見方も出ていた。ここ数カ月で、貿易戦争が融和的になり、投資家が 米国資産に戻るなど、ドルにとってある程度前向きな動きが見られた一方、本質的には 弱気の見方を維持しているという。 日本ではインフレ対応の必要性が高まっており、FRBが利下げを進める一方で日銀 が利上げに踏み切れば、円高要因になるとの見方を示している。さらに円は非常に割安 な水準から始まっており、この後の自民党総裁選後に政治的な環境が整えば、円には長 い上昇余地があると指摘している。 ◎NY貴金属=続伸、金12月限は3800ドル台を維持して引け ニューヨーク金、銀は大幅続伸。 金12月限は大幅続伸。時間外取引では、ウクライナ軍によるロシアの首都モスクワ の無人機攻撃の激化などによる地政学リスク、ドルの先安感、SPDRゴールドの現物 保有高の大幅増で安全資産としての需要増加の裏付け、22日に全限月が一代高値を更 新し、テクニカル要因が一段と強気になったことなどから、大幅続伸となり、一代高値 を更新。欧州時間は40ドル超の上げ幅を維持して推移。日中取引では、米長期金利の 低下、ドルが対ユーロで下落など、強材料があったが、3800ドル乗せで高値警戒感 が強く、前半の取引で上げ幅を縮小した。利食い売り一巡後は堅調に推移し、3800 ドル台を維持して引けた。 銀12月限は大幅続伸。時間外取引から大幅続伸となり、欧州時間に入って40セン ト超の上げ幅を維持。日中取引は利食い売りで上げ幅を縮小したが、堅調に推移した。 金、銀とも全限月が一代高値を更新。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムとも続伸。 プラチナ10月限は大幅続伸。時間外取引では、アジア時間から続伸で推移。欧州時 間に入ると一段高となり、一時40ドル超の上昇まで上げ幅を拡大。日中取引では、序 盤、ニューヨークダウが続伸で推移し、投資家心理が強気なこと、金、銀に対しての割 安感、今年も供給不足が続くことから、新規買い意欲が旺盛ななか、損切りも巻き込ん だもようとなり、さらに上げ幅を拡大。1500ドル乗せで当面の利益確定の動きで上 げ幅を縮小したが、80ドル超の暴騰で引けた。 3番限以降が一代高値を更新。 パラジウム12月限は時間外取引から続伸となり、一時30ドル超の上昇となった。 日中取引はプラチナの一段高が追い風となり、38ドル超の上げ幅を維持して引けた。 ◎LME=アルミは小幅続落、銅は前日の下落の後の買い戻しで小反発 アルミ3カ月物は小幅続落。2652.50ドルで堅調に取引を開始。その後、 2657.50ドルまで値を伸ばす動きが見られたが、銅に追随して値位置を落とし 2650ドルを上値抵抗線とするもちあいが続いた。欧州株に続いてダウ平均の頭重い 動きも上値抑制要因となってプラスサイドを回復することなく取引を終えた。 銅3カ月物は小反発。1万0015ドルで堅調に取引を開始。その直後に1万002 7.50ドルまで上昇したが上海株の軟調もあって急速に値位置を落として1万ドルを 割り込んだ。その後は欧州株の頭重い動きや米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げ に慎重との見方を受けて米株式市場でニューヨークダウが朝高後に反落となったことが 重石となり、1万ドルを上値抵抗線とする安もみが続きながらも前日の下落の後の買戻 しに支えられた。辛うじてプラスサイドで終えたものの、終盤は上値の重さを示した。 ◎NY原油=反発、ロシアやイランと西側の衝突を警戒 ニューヨーク原油の期近は反発。 ロシアの戦闘機がエストニアの領空を侵犯した問題で、西側各国の対応が警戒される ことが引き続き相場を押し上げた。ウクライナを舞台としたロシアと北大西洋条約機構 (NATO)加盟国の衝突が意識されている。ただ、ロシアは領空侵犯を否定してい る。 イラン最高指導者のハメネイ師が米国との核開発協議を停止することを発表し、ウラ ン濃縮を継続する方針を示したことも買い手がかり。ウラン濃縮の停止を要求する米国 は交渉の結果を決めつけ、命令しているだけ交渉になっていないと述べている。ただ、 ハメネイ師は核兵器を持たないと改めて言及している。 改質ガソリンの期近は続伸、ヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動し た。 ◎シカゴ大豆・コーン=共に反発、小麦の堅調が買いを支援 大豆は小幅反発。 小麦の堅調に加え、コーンがこれに追随高となったことが買い支援要因となった。た だ、米産地の乾燥が懸念されていた地域で降雨が発生し乾燥懸念が後退したことが重石 となり、上げ幅は限られた。 コーンは反発。 ロシア産小麦の輸出価格の上昇を受けた小麦の堅調が買い支援要因となった。また 翌週に発表される四半期在庫報告を前にした玉整理の動きが見られたことも強気材料視 されて買い優勢で運ばれ、12月限は前日高値を上抜く強い動きとなった。 MINKABU PRESS
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