金・銀午前=大幅続伸、ロシアの挑発やハメネイ師の発言で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金は大幅続伸。夜間取引で過去最高値を更新した後は上げ一服となっているものの、
最高値圏を維持。ロシア製のドローンがポーランドに侵入したことに続き、ロシア戦闘
機がエストニアの領空を侵犯するなど、北大西洋条約機構(NATO)に対するロシア
の挑発が続いており、軍事的な衝突が警戒されていることが安全資産を押し上げてい
る。
 イラン最高指導者のハメネイ師がウラン濃縮の継続や、米国との核開発協議の取りや
めを発表しており、今週にもイランに対する国連制裁が復活する公算であることも支援
要因。国連制裁が復活する場合、イランは国際原子力機関(IAEA)への協力を停止
すると公言している。協力停止以外のイランの対応は不明。核拡散防止条約(NPT)
からの脱退が意識されている。
 午前11時35分現在の前営業日比は、金標準が143〜217円高、金ミニが
145〜255円高、ゴールドスポットが550円高、銀が2.0円安〜9.0円高。
 午前11時35分現在の出来高は、金が8万1718枚、金ミニが2万3675枚、
ゴールドスポットが2933枚、銀が19枚。
【スウェーデン、ロシア戦闘機を撃墜へ】
 スウェーデンのパル・ヨンソン国防相は、ロシアの戦闘機がスウェーデン領空を侵犯
した場合、迎撃すると発表した。トランプ米大統領もNATO加盟国は自国の領空を
侵犯したロシア機を撃墜すべきだとの考えを示している。
 また、トランプ米大統領は欧州連合(EU)の支援を受けたウクライナは奪われた領
土を取り返すだけでなく、それ以上の戦果を得られる態勢にあると述べた。
 夜間取引の金先限は上場来高値を1万8178円まで更新。ただ、日中取引開始後は
上げ一服。薄商いの銀先限は小動き。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は上げ一服。前日に3789.77ドルまで最高値を更新した
後は利益確定の売りが優勢となっている。ただ、下げ幅は限定的。午前11時31分現
在、3752.59ドルで推移。

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