[今夜の視点]シカゴ大豆=アルゼンチン輸出税撤廃が中国の大豆輸入に影響

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 シカゴ大豆の夜間取引はもみ合い。午前中は軟調だったが、その後は戻している。
11月限は1010セント台割れもあったが、直近は1012セント台で推移。
 アルゼンチンが10月末で農産物の輸出税を一時的に撤廃することが当面は上値抑制
要因として機能しそうだ。これは米国産大豆の最大の顧客だった中国の大豆輸入の南米
産へのシフト懸念ともリンクしている。この辺が大きくクローズアップされると、11
月限の10ドル台割れも視野に入るが、材料としてどう評価されるのか、目先の値動き
に注目したい。

 前日のシカゴは小反発。小麦中心に穀物が上伸したことに支援されたが、世界最大の
大豆製品輸出国であるアルゼンチンが10月末で農産物の輸出税を一時的に撤廃すると
発表したことが上値抑制要因となった。これは米国産の大豆製品に痛手となるばかり
か、中国の大豆輸入をブラジルだけでなく、アルゼンチンにも向かわせることになるた
め、米国産大豆にとっても大きな懸念材料となる。
 米取引員のリポートでは、すでに中国がアルゼンチン産大豆を最低10カーゴ買い付
けたとの情報が出ている。

 11月限は1015.50セントまで上伸した後、引けは1012.00セントと小
幅高にとどまった。

<今夜の予定>
◆ ドイツ ◆
【経済】 17:00 景況感指数 2025年9月(ifo)
◆ アメリカ ◆
【経済】 20:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】 23:00 新築住宅販売 2025年8月(商務省)
【工業】 23:30 週間石油統計(EIA)

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*予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。
*海外の発表時間は日本時間で表示してあります。

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