きょうも市場は全般に手掛かり材料に乏しい中、為替市場はドル高が強まっており、ドル円は148円台後半に上昇。本日147.55円付近に来ている21日線はサポートされている。100日線と200日線の間でのレンジ取引に変化はないが、先週は100日線を一時割り込んだが、今度は148円台半ばに来ている200日線の突破を試す動きが出ている。 今週の市場はFRB幹部の発言を注視しているが、先週のFOMCで示された金利見通し(ドット・プロット)が示すほど、FRB幹部は利下げに前向きにはなっていないようだ。労働市場の冷え込みは認識しているものの、根強い高インフレが利下げ姿勢にブレーキをかけている模様。 一方、円相場に関しては、海外勢中心に自民党の総裁選が注目を集めているようだ。海外勢も高市氏と小泉氏が本命と見ているようだが、経済政策だけで言えば、「ガソリン暫定税率廃止」、「年収の壁見直し」ではほぼ一致。消費減税についても「可能性は排除しない」としている。 違う点は国債。高市氏は「一時的な赤字国債の増発も容認」なのに対して、小泉氏はいまのところ慎重スタンス。思い切った減税策の“程度も含めた実現性”という観点で見れば、将来的に成長でカバーできると仮定したとしても、一時的な国債増発は現実的に不可避とも考えられる。従って、総裁選告示前の下馬評と変わらず、高市氏ならば円安、小泉氏であれば円高との見方で変わらずのようだ。 もし、シナリオ通りになったとしても一時的な反応とは思われる。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は148.50円に観測されている。 24日(水) 148.50(7.3億ドル) 25日(木) 150.00(9.2億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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