LME市況=銅は世界的な需給引き締まり警戒で急騰、他も追随高

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物           3カ月物
    アルミ        2,646.06  +    7.82     2,651.50  +   13.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅        10,305.13  +  403.74    10,336.50  +  362.00
    ニッケル      15,238.15  +   57.50    15,417.00  +   63.00
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 アルミ3カ月物は反発。2642.50ドルで堅調に取引を開始し、アジアの時間帯
前半は頭重い動きとなった。その後、アジア株式市場での半導体株高を受けて銅が堅調
となったことに追随する買いが見られ2648.50ドルの高値を記録。欧州時間は欧
州株安が手掛かりとなって値位置を落とし、一時2626.50ドルまで下落した。米
国の時間帯を迎えると銅の急騰に追随する買いが見られて浮上。終盤に2660ドルの
高値を付けた後、上げ幅を縮小も堅調に終えた。
 銅3カ月物は急騰。9980ドルで堅調に取引を開始。その後、アジア株式市場が半
導体株高を手掛かりに浮上したことが買い支援要因となって値位置を切り上げ9997
ドルの高値を記録した。欧州の時間帯を迎えると欧州株の不安定な値動きが警戒され、
値位置を落とし、一時9933ドルまで軟化した。しかし、米国時間を迎えると急騰。
9月8日にインドネシアのグラスバーグ銅鉱山で事故が発生し、それ以来、操業が停止
していることを受けてフリーポート・マクモラン社が不可抗力事由からの債務不履行を
発表したことで、世界的な銅需給引き締まりが警戒されたことが背景。なお同社による
と同鉱山での操業再開は26年になるもよう。終盤にかけて24年5月下旬以来となる
1万0364ドルまで急騰した後、300ドルを超える上げ幅を維持して終えた。
 ニッケル3カ月物は続伸。1万5315ドルで軟調で取引を開始。その後は1万52
80〜1万5340ドルの限られたレンジ内での高下が欧州の時間帯を終えるまで続い
た。米国の時間帯を迎えると銅の急騰に追随する買いが見られて終盤に1万5445ド
ルを記録。高値を離れた後、しっかりと推移して引けを迎えた。
今日の材料
・24日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は反発、31.81ポイント高の3853.64ポイント。
・欧州株はまちまち。英独株価指数は上昇。仏株価指数は下落。
・ドルは上昇。ドル円は1ドル=148円台後半まで上昇。ユーロドルは1ユーロ=
 1.1725ドルまで下落。22日の安値1.1723ドルが支持線。
・米国株は続落。ニューヨークダウは171.50ドル安。ナスダックス指数は75.61
(0.33%安)。
・ニューヨーク貴金属はドル高で反落。買い過剰感が台頭していたため利食い売りが
 先行。ニューヨーク原油は続伸。
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