シカゴコーン市況=反落、四半期在庫前の玉整理基調のなか売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    425.00      427.50      423.50      424.25      - 2.00
  2026/03    442.00      444.25      440.50      441.00      - 2.00
  2026/05    451.00      453.25      449.75      450.25      - 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       182,812         230,306        1,543,065 (+  4,525)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米エネルギー省発表の週間エタノール統計(9月19日までの週)
 生産量:日量102万4000バレル(前週比 3万1000バレル減)
 在 庫: 2346万8000バレル(前週比86万6000バレル増)
*米気象庁発表の6−10日予報(9月30日〜10月4日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 コーンは揃って反落。終値の前営業日比は2.00〜0.50セント安。中心限月の
12月限は2.00セント安の424.25セント。
 米農務省(USDA)が大口成約を発表したものの反応は薄く、30日の四半期在庫
報告発表前の玉整理基調のなか売り優勢で運ばれた。週間エタノール生産量が減少して
いるにもかかわらず在庫が増加したことも上値抑制要因になった。
 シカゴコーン12月限はこの日は423.50〜427.50セントと限られたレン
ジ内での高下にとどまる模様眺めの雰囲気が強い中での高下となった。425セントで
取引を開始した後に浮上しアジアの時間帯のほとんどを427セント台で高下。欧州の
時間帯にやや値を落とした後、米国の時間帯には427.50セントの高値に達する場
面も見られたが終盤には転売が入って値を落とし423.50セントの安値を付けた
後、この日の安値圏で終了。
 米エネルギー省が発表した9月19日までの週におけるエタノール生産量は、前週よ
り3万1000バレル減少した102万4000バレルだった。同日時点の在庫は86
万6000バレル増加した2346万8000バレルだった。
 米農務省(USDA)はグアテマラ向けで25/26年度積みのコーン31万
2956トンの大口成約を発表した。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは8月後半以降、乾燥状態が続いていた南部で降雨。この雨はコー
ン・大豆には遅すぎる雨となったが作付け期を迎えている冬小麦には慈雨となってい
る。
 今後は南部および東部にかけて降雨が発生し、多くの地域で土壌水分が回復するだろ
う。今後5日間のプレーンズや中西部を含んだ米東部の雨量は25〜75ミリが見込ま
れる。
 また、9月29日〜10月3日にかけて気温は全国的に平年並〜平年を上回るだろ
う。一方の雨量も全国的には平年並〜平年を上回るが、プレーンズ南東部から五大湖
周辺にかけての地域では平年以下〜平年並にとどまる見通し。
 シカゴ小麦は総じて小反落。前日に大きく上昇した後で利益確定の動きが見られたう
え、ドル高も重石となり、売り優勢で運ばれた。ただ、ロシアの小麦供給不安が下支え
要因となり下げ幅は限られた。
 中心限月の12月限は前日比1セント安の519.50セントで終了。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは北部では暖かななか降雨は発生しておらず、冬小麦の作付を含めた農
作業が進行。カンザス州以南では降雨により農作業のペースが鈍化。
 米国南部では、テキサス州南部から大西洋沿岸南部にかけて熱波が広がる一方、南央
部からテネシーバレー南部にかけては散発的な降雨が発生。
今日の材料
・米コーンベルトでは8月後半以降、乾燥状態が続いていた南部で降雨。
・今後5日間のプレーンズや中西部を含んだ米東部の雨量は25〜75ミリに。
・9月29日〜10月3日にかけてプレーンズ南東部から五大湖周辺にかけての地域
 での雨量は平年以下〜平年並にとどまる見込み。
・9月19日までの週におけるエタノール生産量は、前週より3万1000バレル
 減少した102万4000バレル。
・USDAはグアテマラ向けで25/26年度積みのコーン31万2956トンの
 大口成約を発表。

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