【市況】 金が反落。夜間取引で上場来高値を更新したのち、ニューヨーク安を受けて軟調とな った。ドル建て現物相場の押し目を買われたことを受けて下げ一服となったが、戻りは 売られた。銀は先限が小幅安となった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が96〜53円安、金ミニが94.5〜 37.5円安、ゴールドスポットが271円高、銀が0.3円安。 午前11時3分現在の出来高は、金が3万0963枚、金ミニが9903枚、ゴール ドスポットが1379枚、銀が3枚。 【NY金はドル高で利食い売り】 金はドル高が圧迫要因になった。9月の独IFO業況指数は87.7で、前月改定値 の88.9から予想外に低下した。市場予想の89.3を下回った。経済見通しが依然 として低調だった。一方、8月の米新築住宅販売は前月比20.5%増の80万件と 2022年初め以来の高水準となった。市場予想は64万9000件、前月は66万 4000件。ドル高に振れ、金ETF(上場投信)に利食い売りが出た。 イスラエル軍は、パレスチナ自治区のガザ市中心部に向けて進撃を続けている。停戦 への希望を抱いてとどまっていたパレスチナ人住民の生命に危険が及んでいる。米政権 のウィットコフ中東担当特使は、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡り、「数日中に何 らかの突破口を発表できると期待し、確信していると言ってもいい」と述べた。トラン プ大統領は国連総会に合わせ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カター ル、エジプト、ヨルダン、トルコなどの首脳や当局者らと会談し、ガザ情勢について協 議した。一方、イタリアのメローニ首相は、同国がパレスチナ国家を承認するのはイス ラエル人の人質全員が解放され、パレスチナのイスラム組織ハマスが政府の役割から排 除される場合に限ると述べた。 金先限は夜間取引で上場来高値1万8211円を付けたのち、1万7981円まで下 落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場は1ドル=148円台後半の円安 に振れた。銀先限は203.8円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は上げ一服。きのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優勢 となった。アジア市場では朝方の3740.39ドルから、押し目を買われ、3750 ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、3737.05ドルで推移、銀は438セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3771.91ドル、銀が4415セント。 MINKABU PRESS
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