−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 3,771.1 + 3.0 シカゴ大豆 2025/11 1,012.25 +3.25 NY銀 2025/12 4,511.4 + 92.2 シカゴコーン 2025/12 425.75 +1.50 NYプラ 2025/10 1,530.0 + 46.0 NY原油 2025/11 64.98 -0.01 NYパラ 2025/12 1,283.50 +42.80 ドル・円 149.76 +0.85 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は149.90円台まで続伸 為替市場はNY時間に入ってドル高が強まり、ドル円は一時149.90円台まで上 昇。 この日発表の第2四半期の米GDP確報値が上方修正となり、個人消費も大幅な上方 修正となった。同時刻に発表になった米新規失業保険申請件数も予想を下回るなど強い 内容となったことで米国債利回りの上昇とともに、ドル円を押し上げた。 今週の市場はFRB幹部の発言を注視しているが、先週のFOMCで示された金利見 通し(ドット・プロット)が示唆するほど、FRB幹部は利下げに前向きにはなってい ない様子もうかがえる。労働市場の冷え込みは認識しているものの、根強い高インフレ が利下げ姿勢にブレーキをかけているようで、それがドル高を招いているようだ。 本日の強い米経済指標はFRB幹部の見方を裏付ける内容とも言えるが、市場も年内 の利下げ期待をさらに後退させている。短期金融市場では、来月のFOMCでの利下げ 確率をこれまでの100%から84%程度まで低下させており、12月までであれば、 1回の利下げは100%で織り込んでいるものの、上記のドット・プロットで示された 2回の利下げとなると60%程度の確率まで低下させている状況。 ◎NY貴金属=反発、地政学的リスクや米政府機関閉鎖の可能性で ニューヨーク金、銀は反発。 金12月限は反発。時間外取引では、デンマークの空港でドローン(無人機)が目撃 され、地政学的リスクの高まりを受けて買い優勢となったが、買い一巡後は手じまい売 りが出て上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、米 国内総生産(GDP)の上方修正を受けて利食い売りが出たが、米政府機関閉鎖の可能 性などを受けて押し目を買われた。 銀12月限は地政学的リスクの高まりや金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、地政学的リスクの高まりや金堅調を受けて 買い優勢となったが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻し主 導で一段高となった。日中取引では、米国内総生産(GDP)の上方修正を受けて利食 い売りが出たが、米政府機関閉鎖の可能性や金堅調を受けて押し目を買われた。 パラジウム12月限は地政学的リスクの高まりや他の貴金属の堅調を受けて買い優勢 となった。 ◎LME=アルミは小幅続伸、銅・ニッケルは利益確定の動きから反落 アルミ3カ月物は小幅続伸。2651.50ドルと前日帳入値と同値で取引を開始。 しばらく2650ドルを挟んで高下した後、欧州の時間帯に2638.50ドルまで値 を落とした直後に浮上し、2670ドルを付けた。その後も2660ドル台で小幅高で 推移した。米国の時間帯を迎えると銅の反落に追随する売りが見られて2650ドルを 割り込み小幅安に転じた。しかし終盤にかけて買い戻されプラスサイドを回復して終 了。 銅3カ月物は反落。前日、世界的な需給引き締まりが警戒され、300ドルを超える 急騰となったが、利益確定の動きが広がり売り優勢となった。1万0300ドルで軟調 で取引を開始。その後は1万0340ドルを上値抵抗線とした低迷となった後、欧州の 時間帯に急伸し1万0485ドルの高値を付けた。暫く1万0440ドル前後でもちあ ったが、欧州株の軟調もあって米国の時間帯にかけて値位置を落とし一時1万0241 ドルまで軟化。終盤は1万0250ドルを下値支持線とする安もみとなり、反動安のま ま引けを迎えた。 ◎NY原油=小反落、利益確定の売りに押されるが緊迫感強い ニューヨーク原油の当限は小反落。 供給過剰懸念が根強いなか、前日までの上昇もあって利益確定の売りが優勢となっ た。米国の原油在庫は低水準で推移しており、石油輸出国機構(OPEC)プラスの増 産の影響はあまり見られないが、供給過剰から市場参加者の意識が離れない。 ただ、欧州の外交当局者らが、さらなる領空侵犯があった場合にはロシア機の撃墜な ど、全面的な対応を取る用意があるとロシアを警告したと報じられると、下げ幅を削っ た。アレクセイ・メシュコフ駐フランス大使は、もし北大西洋条約機構(NATO)が ロシアの航空機を撃墜したら、戦争になるだろうとの認識を示した。G20外相会合で ロシアのラブロフ外相は、「NATOと欧州連合(EU)はウクライナを通じてロシア に対して本当の戦争を仕掛けており、すでにその戦争に直接参加している」との認識を 示している。 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。ヒーティングオイル を含む留出油の供給不足が警戒されている。 ◎シカゴ大豆・コーン=総じて反発、コーンは強気な輸出成約高と小麦高を好感 大豆は期近〜期中が反発。 前日の下落の後で買い戻す動きが見られた。コーン、小麦の堅調も買い支援要因とな ったが、米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が伸び悩んでいるうえ、中国向 けの大豆輸出も停滞が続いているため上値は抑制された。 コーンは総じて小幅反発。 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を上回り、200万トンに迫る 強気な内容だったことが好感されたうえ、小麦高も強気材料視されて買い優勢となっ た。ただ、収穫が本格化するに伴い需給の緩和が見込まれることが重石となり、上げ幅 は限られた。 MINKABU PRESS
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