貴金属は、軒並み上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高と円安を受けて 買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を 受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は8.00ドル高の 3750.16ドル、銀が114セント高の4509セント、プラチナが55.22ド ル高の1532.72ドル、パラジウムは38.07ドル高の1247.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.74/76円で、前営業日の 大引け時点から0.98円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万8235円前後、銀は213.0円前後、プラチナ は6970円前後、パラジウムは5700円前後。 【NY金は押し目を買われる】 金はきのうの海外市場は、ドル高が圧迫要因になったが、押し目を買われた。 金は押し目を買われた。第2四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前 期比3.8%増と、改定値の3.3%増から上方改定された。輸入の減少と個人消費の 増加に押し上げられた。米新規失業保険申請件数は1万4000件減の21万8000 件となり、市場予想の23万5000件を下回った。ドル高に振れ、金の圧迫要因にな った。ただ地政学的リスクの高まりや米政府機関閉鎖の可能性を受けて押し目を買われ た。デンマークの地方空港5カ所に大型ドローン(無人機)が飛来し、運航に一時混乱 が生じた。欧州の外交当局者らは今週、ロシアに対し、これ以上の領空侵犯があった場 合にはロシア機の撃墜を含め、全面的な対応を取る用意があると警告した。一方、米ホ ワイトハウスは、連邦政府機関に対し、政府機関が来週閉鎖されるリスクに備え、大量 解雇の計画をまとめるよう指示した。 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は、 FRB政策当局者の根拠のないイン フレ懸念に基づく高金利のため、米経済は衝撃に対しぜい弱になっているとの考えを示 した。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、FRBが先週の会合で決定した利下げ について、労働市場の冷え込みを踏まえ支持したと述べた。ただインフレ率がFRBの 目標を上回り、望ましくない方向に向かっている間は、追加緩和に消極的な姿勢を示し た。米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、FRBのバランスシートを可能 な限り縮小したいとの考えを示した。ダラスで開催された全米中堅銀行連合の会合で、 聴衆からの質問に答えた。 銀はきのうの海外市場は、地政学的リスクの高まりや金堅調を受けて買い優勢となっ た。 【プラチナは地政学的リスクや金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場は、地政学的リスクや金堅調を受けて買い優勢となっ た。 プラチナは地政学的リスクや金堅調が支援要因になった。デンマークの地方空港5カ 所に大型ドローン(無人機)が飛来し、運航に一時混乱が生じた。また米ホワイトハウ スは、連邦政府機関に対し、政府機関が来週閉鎖されるリスクに備え、大量解雇の計画 をまとめるよう指示した。 <今日の予定> ・米個人所得・支出 2025年8月(商務省) ・米消費者信頼感指数 2025年9月確報値(ミシガン大) ・建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行
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