金・銀午前=金が反発、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て
現物相場の上げ一服や円安一服に上値を抑えられた。銀もニューヨーク高と円安を受け
て買い優勢となった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が103〜191円高、金ミニが
84.0〜121.5円高、ゴールドスポットが465円高、銀が8.0〜10.5円
高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が3万3458枚、金ミニが9583枚、ゴール
ドスポットが853枚、銀が24枚。
【NY金は押し目を買われる】
 金は押し目を買われた。第2四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前
期比3.8%増と、改定値の3.3%増から上方改定された。輸入の減少と個人消費の
増加に押し上げられた。米新規失業保険申請件数は1万4000件減の21万8000
件となり、市場予想の23万5000件を下回った。ドル高に振れ、金の圧迫要因にな
った。ただ地政学的リスクの高まりや米政府機関閉鎖の可能性を受けて押し目を買われ
た。デンマークの地方空港5カ所に大型ドローン(無人機)が飛来し、運航に一時混乱
が生じた。欧州の外交当局者らは今週、ロシアに対し、これ以上の領空侵犯があった場
合にはロシア機の撃墜を含め、全面的な対応を取る用意があると警告した。一方、米ホ
ワイトハウスは、連邦政府機関に対し、政府機関が来週閉鎖されるリスクに備え、大量
解雇の計画をまとめるよう指示した。
 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は、 FRB政策当局者の根拠のないイン
フレ懸念に基づく高金利のため、米経済は衝撃に対しぜい弱になっているとの考えを示
した。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、FRBが先週の会合で決定した利下げ
について、労働市場の冷え込みを踏まえ支持したと述べた。ただインフレ率がFRBの
目標を上回り、望ましくない方向に向かっている間は、追加緩和に消極的な姿勢を示し
た。米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、FRBのバランスシートを可能
な限り縮小したいとの考えを示した。ダラスで開催された全米中堅銀行連合の会合で、
聴衆からの質問に答えた。
 金先限は夜間取引で上場来高値1万8272円を付けた。ニューヨーク高と円安が支
援要因になった。円相場は1ドル=149円台後半の円安に振れた。銀先限は
214.9円まで上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、米国内総生産(GD
P)の上方修正を受けて利食い売りが出たが、米政府機関閉鎖の可能性などを受けて押
し目を買われた。アジア市場では、朝方の3742.75ドルから、3752ドル台ま
で上昇したのち、上げ一服となった。
 午前11時現在、3738.35ドルで推移、銀は4486セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3742.16ドル、銀が4395セント。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。