●短期見通し穀物、コーンは底固さを維持する=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、400セント水準で底入れ、反発を打診する見通し。豊作環境が確
認されているが、400セント割れからの値崩れは回避されている。9月中旬以降はハ
ーベスト・プレッシャーが上値を圧迫しているが、季節要因で大きく値を崩す勢いもな
い。作柄環境に対して懸念の声も聞かれる。良好な輸出環境が続いていることはポジテ
ィブだが、やや値動きが鈍化している。このまま400セント水準で下値を固めつつ、
下げ一服感から持高調整が進むと400セント台中盤が打診される見通し。修正高の目
線を維持しよう。30日に四半期在庫が発表される。
 大豆は、輸出需要抑制に上値を抑えられる見通し。1000セント割れからの急落リ
スクは後退しているが、相場を押し上げていくテーマを欠いている。19日の米中首脳
会談でも、中国の米国産大豆の購入再開見通しは立たなかった。アルゼンチンは10月
末まで輸出関税の停止を決めたが、枠の消化で関税停止は終了した。ただし、アルゼン
チン産に対する大量の需要が確認され、米国産輸出の低迷見通しは維持される。中国の
買い付け再開の見通しが立つまでは、上値の重い展開が続く見通し。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。