海外サマリー(26日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,809.0  + 37.9  シカゴ大豆  2025/11 1,013.75   +1.50
NY銀     2025/12 4,665.6  +154.2  シカゴコーン 2025/12   422.00   -3.75
NYプラ    2026/ 1 1,603.5  + 48.2  NY原油   2025/11    65.72   +0.74
NYパラ    2025/12 1,311.10 +27.60  ドル・円               149.50   -0.28
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NYプラチナは1月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は149円台半ばまで小反落
 NY為替市場、前日の急速なドル高が一服し、ドル円は149円台半ばに小反落。F
RBが重視しているインフレ指標で注目となっていたPCE価格指数が発表になり、コ
ア指数は前年比2.9%と、パウエル議長の言及通りの内容となった。市場予想とも一
致。
 これを受けて為替市場はドル安の反応が見られた。一部には今週発表の米経済指標が
強い内容が相次いだこともあり、予想を上回るのではとの警戒も出ていただけに、予想
通りの内容に安心感が広がった模様。ただ、状況に変化はなく、10月FOMCでの利
下げ確率は88%程度、12月までなら100%だが、2回の確率は64%程度で推移
している。
 今週は材料難の中、一連のイベントが一通り通過した、利下げ期待は後退した。その
ような中、米議会では来週の会計年度末を控え、与野党の協議が活発化している。つな
ぎ予算が成立しなければ、10月1日から政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる状況。
これまで度々繰り返されことでもあり、市場も慣れっこになっているが、今回は対立が
やや深刻なようだ。共和、民主両党が態度を硬化させており、閉鎖はほぼ確実との見方
も出ている。さらに、トランプ政権が政府機関閉鎖を機に連邦職員の大量解雇を行うと
警告しており、経済的にもリスクが高まっている。
◎NY貴金属=続伸、米PCEの落ち着きや米政府機関の閉鎖懸念
 ニューヨーク金、銀は続伸。銀は全限月が一代高値を更新。
 金12月限は続伸。時間外取引では、8月の米個人所得・支出、PCE価格指数の発
表を控えるなか、10ドル超の上げ幅を維持した。日中取引では、8月の米個人所得・
支出が事前予想を上回ったが、PCE価格指数は事前予想通りとなったため、年内の米
追加利下げ観測でドルが反落となり、序盤から上げ幅を拡大した。序盤で買いが一巡す
ると、利食い売りなどで上げ幅を縮小。
 しかし、9月のミシガン大消費者信頼感指数(確報値)が事前予想を下回ったことに
加え。米政府機関の閉鎖懸念が強く、米雇用統計など、米経済指標の発表の遅延の不安
もあり、金を安全資産として買う動きが強く、買い意欲は衰えず、37ドル超の上げ幅
を維持して引けた。
 銀12月限は大幅続伸。時間外取引から買い優勢となり、欧州時間は約30セント高
で推移。日中取引はドル安、金高に支援され、一段高となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナ、パラジウムとも大幅続伸。プラチナは全限
月が一代高値を更新。
 プラチナ1月限は大幅続伸。時間外取引では、金、銀の続伸、ドル建て現物相場の上
伸に支援され、一時、1590ドル台を試し、35ドル超の上昇となった。利食い売り
を吸収し、欧州時間も25ドル超の上げ幅を維持。日中取引は8月の米PCE価格指数
の落ち着きを好感し、ニューヨークダウが大幅反発となったことも追い風となり、値を
飛ばし、一時50ドルを超える上昇となった。
 パラジウム12月限は続伸。時間外取引から小高く推移。日中取引は上値は重いなが
らも他の貴金属高に支援され、買い優勢で推移。帳入値は大幅高。
◎LME=全面安、アジア株の下落を受け売り優勢
 アルミ3カ月物は小幅反落。2660.50ドルで小高く取引を開始した後に値を落
としながらも2660ドル台での高下が続いていたが、前日25日に発表された米経済
指標が強気となったことを受けて米利下げ観測が後退し、アジア株が軟調となったため
値を落とした。2643ドルの安値を付けた後は引けにかけて買い戻す動きが見られた
が終値ベースでのプラスサイドの回復には至らなかった。
 銅3カ月物は続落。1万0271ドルで堅調で取引を開始。一時は1万0294ドル
の高値まで浮上する場面も見られたが、25日に発表の第2四半期の米GDP確報値、
新規失業保険申請件数の強気な内容を受けて米利下げ観測が後退し、アジア株が軟調と
なったことを受けて値を落とした。欧州の時間帯は欧州株高に支えられて1万0200
ドル割れに抵抗を見せていたが、米国の時間帯にはさらに値位置を落として一時は1万
0165ドルを記録。安値で買い戻された後は1万0200ドルを上値抵抗線とする低
迷となり、この日の安値圏で終了。
◎NY原油=上昇、ガソリン高やNYダウの反発に支援される
 ニューヨーク原油は上昇。
 時間外取引はアジア時間で小幅高で推移したが、欧州時間に入り、上げ幅を削り、
小安くなった。日中取引に入り、序盤、小安く推移する場面があったが、今週、買い材
料視されたウクライナはロシア石油関連施設への攻撃による地政学的リスクに加え、8
月の米PCE価格指数の落ち着きによりニューヨークダウが大幅反発したこと、ニュー
ヨークガソリン先物価格の上昇に支援され、地合いを引き締めた。66ドル台に乗せた
後、利食い売りなどで上げ幅を縮小したが、堅調に引けた。
 改質ガソリンは上昇、ヒーティングオイルは期近が小幅高にとどまったが、期中から
期先は上昇幅が大きくなった。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて小幅続伸、コーンは収穫進行で反落
 大豆は揃って総じて小幅続伸。
 翌週発表される四半期在庫報告を控えた玉整理基調のなか、買い戻し優勢となった。
ただ、米国の大豆輸出は低迷が続いているうえ、中国からの需要が停滞していることが
弱材料視されており、上げ幅は限られた。
 コーンは反落。
 米産地での収穫進行に伴う供給増加見通しが引き続き重石となった。また、前日には
上伸していた小麦が反落に転じたことも上値抑制要因となった。ただ、需給相場期入り
して以降は模様眺めの雰囲気が強く12月限は9月12日以降の取引レンジ、420〜
430セントのレンジ内での高下にとどまっている。
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