●週間見通し穀物、収穫期で上げ一服も横ばい=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週のトウモロコシ相場は、420セント台で売買が交錯する展開になった。収穫期
が本格化する中、ハーベスト・プレッシャーが上値を圧迫している。戻り高値更新の動
きは一服している。ただし、作柄環境に対する懸念の高まり、良好な輸出環境が下値を
支え、明確な方向性を打ち出せなかった。大豆は、輸出低迷で1010セント水準まで
軟化した。中国の米国産大豆購入再開の見通しが立たないことが嫌気されている。アル
ゼンチンが穀物輸出税を一時停止したこともネガティブ。
 トウモロコシ相場は420セント台を中心とした展開になろう。ハーベスト・プレッ
シャーの上値圧迫が続くが、大きく値を崩していく必要性は乏しい。現行価格水準で底
固さを確認する展開になる見通し。基調としては安値修正の展開が続く見通しだが、
430セント水準が短期抵抗になっている。大豆は輸出低迷が続くと若干の下振れリス
クを抱える。1000セントの節目を意識した展開になろう。9月30日に米農務省
(USDA)四半期在庫(9月1日時点)が発表されることがイベントリスクになる。
 予想レンジは、トウモロコシが415〜435セント、大豆が1000〜1025セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。