●週間見通し金、雇用統計注目も押し目買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は3800ドル台に乗せ、過去最高値を更新する展開が続いた。前週の米連邦公
開市場委員会(FOMC)で利下げ見通しが強まり、金相場は値上がりが続いた。高イ
ンフレ環境で利下げが行われることが、金相場を素直に押し上げている。米金利、ドル
の値動きは鈍かったが、金市場に対する資金流入傾向は維持された。他貴金属相場も高
騰しており、貴金属市場全体が物色されている。
 今週も押し目買い優勢の地合が続く見通し。四半期末で持高調整による不規則な値動
きも警戒されるが、利下げ期待が維持されるとこのまま買い優勢の展開が続きやすい。
金上場投資信託(ETF)市場に対する資金流入も続いており、先高観が維持される。
月初のため9月雇用統計などがイベントリスクになるが、特に労働市場の減速感が強化
されると、買い安心感が強まる。地政学リスクの高まりも、引き続き金相場を下支えす
る見通し。上下双方に大きめのレンジを想定しておく必要がある。
 予想レンジは3750〜3850ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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