貴金属は、続伸して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢とな ろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.48ドル高 の3764.09ドル、銀が113セント高の4622セント、プラチナが27.88 ドル高の1577.00ドル、パラジウムは3.35ドル高の1264.17ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.44/46円で、前営業日の 大引け時点から0.32円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万8270円前後、銀は215.0円前後、プラチナ は7240円前後、パラジウムは5800円前後。 【NY金は米利下げ見通しが支援】 金は前週末の海外市場は、米個人消費支出(PCE)価格指数が予想通りとなり、米 連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりがないことを受けて買い優勢となっ た。 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。8月の米個人 消費支出(PCE)価格指数は前年比2.7%上昇した。7月の2.6%上昇から若干 加速し、市場予想と一致した。インフレは加速しているものの、支出は底堅く、米経済 が第3四半期も堅調を維持している兆候を示唆した。バーキン米リッチモンド地区連銀 総裁は、関税が経済に影響を与え続け、新たな輸入関税の負担を巡り企業と家計が綱引 き状態にある今、インフレ予測に対する信頼は非常に低いと述べた。バーキン米リッチ モンド地区連銀総裁は、多数の人が職を失い始めない限り、米国の消費者支出は持ちこ たえるとの見方を示した。ボウマンFRB副議長(金融監督担当)は、雇用市場の混乱 の拡大を防ぐには断固たる利下げが必要だとの考えを改めて表明した。 トランプ米大統領は29日に与野党の議会指導部と会談する。米大統領はこれまで予 算について民主党のジェフリーズ下院院内総務とシューマー上院院内総務との協議を行 っていない。米政府機関の一部閉鎖を回避できるのかどうかを確認したい。一方、米国 と英国、フランス、ドイツは、イランに対し、交渉を再開し核査察に応じるよう求め た。イランに対する国連制裁が復活したことを受け、外交的関与に改めて取り組む。 銀は前週末の海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 【プラチナはドル安や金堅調が支援】 プラチナは前週末の海外市場は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米個人消費支出(PCE)価格指数 が予想通りとなり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しに変わりがなかった。 一方、10月1日の期限を控え、米政府機関の一部閉鎖を回避できるのかどうかも確認 したい。 <今日の予定> ・米中古住宅販売仮契約指数 2025年8月(全米不動産協会) MINKABU PRESS 東海林勇行
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