海外サマリー(29日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,855.2  + 46.2  シカゴ大豆  2025/11 1,010.50   -3.25
NY銀     2025/12 4,701.6  + 36.0  シカゴコーン 2025/12   421.50   -0.50
NYプラ    2026/ 1 1,632.3  + 28.8  NY原油   2025/11    63.45   -2.27
NYパラ    2025/12 1,291.00 -20.10  ドル・円               148.64   -0.87
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NYプラチナは1月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は148円台半ばに下落
 NY為替市場は期末接近の中、ドルは戻り売りが強まり、ドル円は148円台半ばに
下落。
 米政府機関閉鎖への懸念がドルを圧迫している模様。明日9月30日は米政府の会計
年度末だが、米下院ではつなぎ予算案が可決されているものの、米上院では共和、民主
双方が歩み寄れないでいる。これまでも度々見られた光景で、市場も慣れっこになって
いるが、今回は若干深刻なようだ。万一、10月1日から米政府機関が閉鎖となれば、
10月3日の米雇用統計は発表が延期になる可能性が高まる。
 アナリストは、ドルは通常このような局面の前に下落し、資金問題が解決されると反
発する傾向があると指摘。トランプ大統領は閉鎖になれば、政府職員を大量解雇すると
脅しているが、すでに労働市場の減速が意識される中で、政府機関の閉鎖は新たな逆風
になると見られている。「長期の閉鎖になれば、市場がFRBの利下げサイクルを正確
に織り込む能力を阻害しかねない」とのコメントも聞かれる。
 ドル円については日銀の利上げ期待の高まりによる円高圧力も加わっていたようだ。
利上げに慎重と見られていた野口審議委員が「政策金利調整の必要性がこれまで以上に
高まりつつある」と語っていたことに敏感に反応。市場では10月利上げの可能性を高
め、短期金融市場では66%程度まで確率が上昇している。
◎NY貴金属=総じて続伸、米政府機関閉鎖の可能性で
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。時間外取引では、米政府機関閉鎖の可能性を受けて買い優勢とな
った。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、利食い売りが
出たが、米政府機関閉鎖の可能性から押し目は買われ、史上最高値を更新した。
 銀12月限はドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、利食い売りが出て上げ一服となった。日中取引では、手じまい
売り一巡後は金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム12月限は欧州時間から戻り売りが出て軟調となった。

◎LME=反発、中国の消費拡大期待や米国株の堅調を受け全面高
 アルミ3カ月物は反発。2649ドルで軟調で取引を開始したが、8月の中国工業利
益改善、同国の国慶節の大型連休中の消費拡大期待を受けたアジア株高や銅の堅調な動
きに追随する買いが見られて上値を追う動きを展開。2670ドルに達したところで伸
び悩みに転じたが、米国の時間帯を迎えると米国株や、銅の堅調に追随する買いが見ら
れて2687.50ドルと9月19日以来の高水準を記録。高値で転売が見られて上げ
幅を縮小したが、20ドル超の上げ幅を維持して終えた。
 銅3カ月物は大幅反発。1万0237ドルで堅調に取引を開始。8月の中国工業利益
の改善に加え国慶節の大型連休中の消費期待が高まるなかアジア株が堅調となったこと
で値位置を切り上げた後は、しばらく1万0290ドルを上値抵抗線とする動きが続い
た。米国の時間帯にかけて浮上し1万0305ドルに達したところで転売が見られた
が、利下げ継続期待やAI関連株の堅調を受けてナスダックス指数が上昇したことが手
掛かりとなって買い戻され1万0450ドルと9月25日以来の高水準まで浮上。高値
からの押しも浅く、1万0400ドル台を維持して引けた。
◎NY原油=大幅反落、主要産油国は生産枠の引き上げを継続へ
 ニューヨーク原油の当限は大幅反落。
 10月5日のオンライン会合で、石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国が
11月の生産枠の引き上げを決定する見通しであることが相場を圧迫した。ロシアやサ
ウジアラビアなど主要産油国は日量166万バレル規模の自主減産の解除を開始し、
10月は生産枠を日量13万7000バレル引き上げることで合意しているが、11月
の増産幅は10月と少なくとも同等になると報じられている。今月で完了する日量
220万バレルの自主減産の解消については、当初の予定よりもかなり前倒しで実施さ
れ、市場参加者を驚かせた経緯があり、会合に向けて警戒感が高まっている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて下落、コーンは小幅まちまち
 大豆は総じて下落。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を上回る強気な内容だったもの
の、米産地での収穫進行見通しが重石となったうえ、今月末発表の四半期在庫報告を控
えて模様眺めの雰囲気が強まるなか、玉整理のための転売に値を落とした。
 コーンは期近は小幅安も期中以降は小幅高。
 今月末に発表される四半期在庫報告を前にして模様眺めの雰囲気が強まるなか、全体
的に狭いレンジ内での高下にとどまった。米農務省(USDA)は大口成約を発表した
ものの、米産地の収穫進行に伴う供給増加見通しに相殺されたため反応は乏しかった。
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