海外サマリー(30日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,873.2  + 18.0  シカゴ大豆  2025/11 1,001.75   -8.75
NY銀     2025/12 4,664.0  - 37.6  シカゴコーン 2025/12   415.50   -6.00
NYプラ    2026/ 1 1,584.6  - 24.7  NY原油   2025/11    62.37   -1.08
NYパラ    2025/12 1,287.40 - 3.60  ドル・円               147.91   -0.75
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NYプラチナは1月限に変更。
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◎NY外為=ドル円は147.60円台まで下落
 NY為替市場は9月期末の取引の中、ドル安が続き、ドル円は147.60円台まで
下げ幅を広げた。期末の調整もさることながら、前日同様に米政府機関閉鎖への懸念が
ドルを圧迫していた模様。リスク回避の円高の動きも加わっていた。
 30日は米政府の会計年度末だが、米下院ではつなぎ予算案が可決されているもの
の、米上院では共和、民主双方が歩み寄れないでいる。万一、10月1日から米政府機
関が閉鎖となれば、10月3日の米雇用統計は発表が延期になる可能性が高まり、市場
は動向を注視している状況。トランプ大統領は恐らく閉鎖されると言及していた。
 ドル円は200日線を下放れる展開を見せ、21日線に回帰。100日線と200日
線のレンジ内に再び戻してしまった格好となったが、市場がFRBの利下げ期待を後退
させる中、閉鎖を受けてどのような流れになるのか注視している状況。閉鎖に入ったと
しても短期で終了との見方も多いが、長期化すればドルの重しになる可能性も指摘され
ている。
◎NY貴金属=金が続伸、米消費者信頼感指数の低下などで
 ニューヨーク金は続伸、銀は反落。
 金12月限は続伸。時間外取引では、米政府機関閉鎖の可能性を受けて買い優勢とな
り、一代高値を更新した。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て軟調となった。日
中取引では、米消費者信頼感指数の低下などを受けて押し目を買われた。
 銀12月限は欧州時間からの利食い売りを受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、米政府機関閉鎖の可能性や金堅調を受けて
買い優勢となり、一代高値を更新した。欧州時間に入ると、利食い売りが出て急落し
た。日中取引では、米消費者信頼感指数の低下や金堅調を受けて押し目を買われたが、
利食い売りが出て上げ一服となった。
 パラジウム12月限は欧州時間からの売りが圧迫要因になったが、日中取引で下げ一
服となった。

◎LME=アルミが小幅続伸、銅・ニッケルは利益確定の売りで反落
 アルミ3カ月物は反発。2670ドルで反落で取引を開始。アジアの時間帯には
2661.50ドルまで値を落とす場面も見られたが、売り一巡感が強まり、プラスサ
イドに浮上。アジア株に続いて欧州株も堅調となるなか。上げ足を伸ばし終盤にかけて
2690ドルの高値を付けた。銅の反落が圧迫要因となり、高値を離れたが、かろうじ
てプラスサイドで終えた。
 銅3カ月物は反落。1万0430.50で小幅続伸で寄り付いた。その後は前日に
200ドルを超える上げ幅を記録した後、期末、月末の利益確定の動きが広がるなか、
1万0440ドルで上値を抑えられた。その後、売り優勢となり、引けにかけて押し目
形成の動きが強まり、軟調な値動きを展開。1万3330ドルを支持線としてもちあう
場面が見られたが、引けに終盤に売り崩されて一時1万0252ドルの安値を記録。こ
の日の安値に近い水準で引けを迎えた。
◎NY原油=続落、主要産油国は生産枠の大幅な引き上げを検討
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は日量166万バレル規模の自主減
産の解消に着手しており、11月の生産枠を大幅に引き上げる可能性があると伝わった
ことが重し。10月は生産枠を日量13万7000バレル引き上げることですでに合意
しているが、11月はこの2倍から3倍、あるいは最大で日量50万バレル拡大するこ
とも検討されているもよう。主要産油国の会合は今週末5日に控えている。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=揃って下落、コーン・小麦の下落が農産物全体の重石に
 大豆は揃って下落。
 米農務省(USDA)発表の四半期在庫は前年を下回り、事前予想程度だったもの
の、コーン及び小麦が軟調となったことが弱材料視された。また、中国向輸出の停滞も
上値を抑制した。
 コーンは軒並み軟調。
 米農務省(USDA)が発表した四半期在庫が前年を下回りながらも事前予想を上回
っていたことが重石となった。今年は大豊作が見込まれるなか、米産地での収穫が進行
し、今後の在庫増が予想されることも売りを呼ぶ要因になった。
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