【市況】 金が反落。ドル建て現物相場の下落と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、 米政府機関の閉鎖が確実視されるなか、下げ幅を縮小した。銀はニューヨーク安を受け て4・8月限が売り優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が45〜13円安、金ミニが276.0 〜15.0円安、ゴールドスポットが381円高、銀が4.0〜1.0円安。 午前11時2分現在の出来高は、金が4万3686枚、金ミニが1万9896枚、ゴ ールドスポットが2572枚、銀が4枚。 【NY金は米消費者信頼感指数の低下で押し目を買われる】 金は米消費者信頼感指数の低下を受けて押し目をかわれた。米政府機関閉鎖の可能性 を受けてアジア市場で史上最高値を更新したが、欧州時間に利食い売りが出て急落し た。ただ米消費者信頼感指数の低下が下支えになった。9月の米消費者信頼感指数は 3.6ポイント低下し、94.2となった。雇用機会を巡る懸念の高まりを背景に、市 場予想の96.0を下回った。一方、8月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、 求人件数は722万7000件と前月から1万9000件増加した。市場予想の718 万5000件を上回った。 トランプ米大統領は、ホワイトハウスで記者団に対し、「おそらく政府閉鎖になるだ ろう」と述べた。政府閉鎖を巡る交渉では、民主党がリスクを負っているとした。米上 院は、民主党と共和党のつなぎ予算案をいずれも否決した。法執行などの必須業務を除 く政府機関の閉鎖がほぼ確実な情勢となった。 金先限は夜間取引で1万8235円まで下落したのち、下げ一服となった。欧州時間 の手じまい売りが圧迫要因になったが、ニューヨーク市場で押し目を買われたことが下 支えになった。円相場は1ドル=147円台後半で円高が一服した。銀先限は 218.0円まで下落した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、欧州時間に利食い売りが出 て急落したのち、米消費者信頼感指数の低下を受けて押し目を買われた。アジア市場で は、朝方の3861.23ドルから、米政府機関の閉鎖が確実視されるなか、買い優勢 となった。 午前11時現在、3868.75ドルで推移、銀は4706セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3870.28ドル、銀が4707セント。 MINKABU PRESS
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