NY金・銀市況=反落、ドル高や利食い売りが圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/12)  3892.7     3923.3      3842.8      3868.1     - 29.4
          (26/ 2)  3922.4     3954.6      3875.0      3899.1     - 30.0
   銀     (25/12)  4741.0     4801.0      4571.0      4636.9     -131.0
         (26/ 3)  4793.5     4853.5      4630.0      4692.8     -131.2
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           286,960       303,455       491,059        (-  2,689)
  銀          121,717       101,164       165,273        (+  1,436)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          46,519.72  +  78.62
     前日  147.04/06   1.1728/30   ・ナスダック         22,844.05  +  88.89
     本日  147.25/27   1.1716/18   ・10年米国債利回り      4.09  -   0.02
・NY原油  (25/11)   60.48 - 1.30  ・SPDR保有金残高  1,018.89  +   6.01
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が30.9〜27.8ドル安、中心限月の
12月限が29.4ドル安、銀が135.0〜129.0セント安、中心限月の12月
限は131.0セント安。
 金12月限は反落。時間外取引では、米政府機関閉鎖で景気悪化に対する懸念が出る
なか、押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。日中取引
では、再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの調査で労働
市場の停滞が示されたことを受けて買い優勢となったが、ドル高を受けて利食い売りが
出ると、テクニカル要因の売りを巻き込んで急落した。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金12月限は反落。時間外取引では3877.0〜3911.7ドルの
レンジで推移、前日比13.7ドル高の3911.2ドルとなった。12月限は安寄り
したのち、米政府機関閉鎖が確実視されるなか、買い優勢となった。欧州時間に入る
と、米政府機関閉鎖で景気悪化に対する懸念が出るなか、押し目を買われた。欧州時間
に入ると、ドル安を受けて堅調となった。
 日中取引では、再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスの
調査で労働市場の停滞が示されたことを受けて買い優勢となり、一代高値3923.3
ドルを付けた。その後は、ドル高を受けて利食い売りが出ると、テクニカル要因の売り
を巻き込んで急落し、3842.8ドルまで下落した。売り一巡後は下げ一服となっ
た。
 再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国で
9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。ただ年初来の
人員削減数は94万6426人と、2020年以降で最多となった。年初来の採用計画
数は20万4939人と2009年以来、16年ぶりの低水準を記録した。一方、米政
府機関閉鎖について、短期間となるとの期待もあり、ドル高に転じると、利食い売りが
出た。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で4703.5〜4765.0セントのレン
ジで推移し、前日比11.4セント安の4756.5セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、金堅調を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、ドル安を受けて小
じっかりで推移した。
 日中取引では、労働市場の停滞や金堅調を受けて4801.0セントまで上昇した。
その後は、ドル高や金急落を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込み、
4571.0セントまで下落した。
 10月1日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの4010万5920
オンス、銀は31万1267オンス減の5億3047万4810オンス。

今日の材料
・ベセント米財務長官は、連邦政府機関の一部閉鎖によって米経済成長に打撃を与える
可能性があるという認識を示した。
・米シカゴ地区連銀が発表した新たな「リアルタイム」推計による9月の失業率は
4.3%で、8月から横ばいだった。
・再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国で
9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。ただ年初来の
人員削減数は94万6426人と、2020年以降で最多となった。年初来の採用計画
数は20万4939人と2009年以来、16年ぶりの低水準を記録した。
・米ダラス地区連銀のローガン総裁は、米連邦準備理事会(FRB)の先月の会合での
利下げ決定は、労働市場の急激な悪化に対する「保険」として適切だったとの見解を示
した。
・ロシアのプーチン大統領は、ロシアを「張り子の虎」と呼んだトランプ米大統領の発
言に反発し、欧州がロシアを挑発していると判断すれば、速やかに対応すると警告し
た。
・米ホワイトハウスのレビット報道官は、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ
和平案を受け入れるまでにどの程度の時間を与えるか、トランプ大統領が「レッドライ
ン(越えてはならない一線)を引く」ことになると述べた。
・ロシアのペスコフ大統領報道官は、米国がウクライナに巡航ミサイル「トマホーク」
を供与し、ウクライナによるロシア領内への長距離攻撃を可能にすれば、ロシアと西側
諸国間の危険な緊張の高まりは新たな局面を迎えると警告した。
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