貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢 となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがドル建て現物相場の上昇を受けて 堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は15.35ドル安 の3855.89ドル、銀が38セント安の4691セント、プラチナが4.49ドル 高の1576.49ドル、パラジウムは26.41ドル安の1246.58ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.18/19円で、前営業日の 大引け時点から0.11円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万8450円前後、銀は217.0円前後、プラチナ は7075円前後、パラジウムは6000円前後。 【NY金はドル高で利食い売り】 金はきのうの海外市場は、ドル高を受けて利食い売りが出た。 金は労働市場の停滞を受けて史上最高値を更新したが、ドル高による利食い売りを受 けて急落した。再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによ ると、米国で9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。 ただ年初来の人員削減数は94万6426人と、2020年以降で最多となった。年初 来の採用計画数は20万4939人と2009年以来、16年ぶりの低水準を記録し た。ただ米政府機関閉鎖について、短期間となるとの期待もあり、ドル高に転じると、 利食い売りが出た。 トランプ米大統領は、2日目に突入した連邦政府機関の一時閉鎖が長引けば、政府職 員の解雇やプロジェクトの削減が行われる可能性があると警告した。一方で、新たな関 税収入を活用して国民に還付を行う可能性を示唆した。今夜の米雇用統計やCFTC建 玉明細報告の発表は延期される見通しである。 銀はきのうの海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナはドル高や金軟調が圧迫も下げ一服】 プラチナはきのうの海外市場は、ドル高や金軟調が圧迫要因になったが、売り一巡後 は下げ一服となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米政府機関閉鎖について、短期間と なるとの期待もあり、ドル高に転じた。ただ再就職あっせん会社チャレンジャー・グレ イ・アンド・クリスマスの調査で労働市場の停滞が示され、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ見通しに変わりはなく、売り一巡後は下げ一服となった。 <今日の予定> ●中国(国慶節) ・労働力調査(失業率) 2025年8月(総務省) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年9月確報(Markit) ・米雇用統計 2025年9月(労働省)、発表延期見通し ・米非製造業景況指数 2025年9月(ISM) ・建玉明細報告(CFTC)、発表延期見通し MINKABU PRESS 東海林勇行
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