[今日の視点]石油=下落へ、産油国会合で供給過剰懸念は強まるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。2026年2月限で1000〜1200円安程度を想定する。石
油輸出国機構(OPEC)プラスの主要産油国が5日のオンライン会合で11月の増産
幅を決定するなか、供給過剰懸念が強い。11月以降、日量50万バレル規模の生産枠
引き上げが続くことが警戒されている。
 長距離ミサイルの発射に関する情報を米国がウクライナ軍に供与すると伝わったこと
からすれば、ウクライナ戦争の不透明感が一段と強まっていくだろう。米軍の長距離ミ
サイルがロシアの石油関連施設を標的とする可能性がある。
 一方、ロシアのプーチン大統領は欧州各国を飛び回る正体不明のドローンや、ロシア
による北大西洋条約機構(NATO)加盟国への攻撃のうわさを嘲笑気味に言及した。
ロシアの認識としてはウクライナでNATOの軍事勢力とすでに対峙しており、トラン
プ米大統領が指摘するようにロシアが「紙の虎」であるならば、その「紙の虎」と長期
的に衝突しているNATOとは何なのかと皮肉った。また、「紙の虎」からウランを購
入し、ウクライナ戦争の戦費を供給しているのは米国である。5日の産油国会合を控え
て原油相場は一段と下落しているものの、ロシアとNATOの対立の行方からも目が離
せない。
 時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.23ドル高の60.71ドルで
取引されている。本日これまでのレンジは60.67〜60.77ドル。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】10:30 貿易収支 2025年8月(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 9月21日-9月27日(財務省)
◆ 中国 ◆
【休日】--:-- 国慶節
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 小売売上高 2025年8月(香港統計局)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 雇用統計 2025年8月(EUROSTAT)
◆ スイス ◆
【経済】15:30 消費者物価指数 2025年9月(連邦統計局)
【経済】15:30 小売売上高 2025年8月(連邦統計局)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 新規失業保険申請件数(労働省)
【経済】23:00 耐久財受注 2025年8月確報値(商務省)
【経済】23:00 製造業新規受注 2025年8月(商務省)
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高(USDA)
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