【市況】 金が反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安やドル建て 現物相場の下げ一服が下支えになった。銀は先限が下落した。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が31〜5円安、金ミニが151.0〜 20.5円安、ゴールドスポットが368円高、銀が1.0円安。 午前11時3分現在の出来高は、金が3万2513枚、金ミニが1万1217枚、ゴ ールドスポットが959枚、銀が4枚。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は労働市場の停滞を受けて史上最高値を更新したが、ドル高による利食い売りを受 けて急落した。再就職あっせん会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによ ると、米国で9月に発表された人員削減数は前月比37%減の5万4064人だった。 ただ年初来の人員削減数は94万6426人と、2020年以降で最多となった。年初 来の採用計画数は20万4939人と2009年以来、16年ぶりの低水準を記録し た。ただ米政府機関閉鎖について、短期間となるとの期待もあり、ドル高に転じると、 利食い売りが出た。 トランプ米大統領は、2日目に突入した連邦政府機関の一時閉鎖が長引けば、政府職 員の解雇やプロジェクトの削減が行われる可能性があると警告した。一方で、新たな関 税収入を活用して国民に還付を行う可能性を示唆した。今夜の米雇用統計やCFTC建 玉明細報告の発表は延期される見通しである。 金先限は夜間取引で1万8313円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=147円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、労働市場の停滞を受け て史上最高値を更新したのち、ドル高を受けて利食い売りが出た。アジア市場では、朝 方の3858.25ドルから、3848ドル台まで下落したのち、下げ一服となった。 午前11時現在、3858.08ドルで推移、銀は4690セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3871.24ドル、銀が4729セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。