手掛かり難のなかで、ややドル売りに ドル円は147円台前半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
手掛かり難のなかで、ややドル売りに ドル円は147円台前半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場では、ややドルが売られている。米議会に動きがみられないまま、米政府機関の一部閉鎖が続いている。昨日の米新規失業保険申請件数に続いて、本日は米雇用統計発表が延期される見込み。重要な経済統計の手掛かりに欠ける状況となっている。ドル円は東京午前の植田日銀総裁発言で買われたあと、ロンドン時間には売り戻されている。147円台前半から後半で上に往って来い。ユーロドルは1.17台前半での揉み合いのなかでやや上値を伸ばしている。ポンドドルも1.34台前半から後半へと上昇したが、足元では上値が重くなっている。一連の欧州や英国のサービス業PMIが発表されたが、ユーロ圏に目立った変化が見られなかった一方で、英国は比較的大きく下方改定されている。ユーロ買い・ポンド売りが優勢になるなかで、ポンドはやや上値を抑えられている。ユーロ円は173円台前半から173円をやや割り込む動きとどまる一方、ポンド円は198円台後半から前半へと押し戻されている。

 ドル円は147円台前半での取引。東京午前の147.10付近を安値に、その後は買いが強まった。植田日銀総裁は講演で早期利上げについて示唆しなかったことが背景。円売りが広がるなかで、ロンドン早朝には147.82付近まで高値を伸ばした。しかし、ロンドン時間に入ると、全般的なドル売りに押されて147.20台まで反落した。欧州株や米株先物は時間外取引で堅調に推移しているが、為替市場は反応薄。

 ユーロドルは1.17台前半での取引。東京早朝の1.1714付近を安値に、ロンドン時間に入ると買いに動意付いている。一時1.1745付近まで高値を伸ばした。ユーロ円は東京市場で172.44付近から173.21付近まで上伸した。その後は上値を抑えられており、173円割れ水準へとじり安となっている。対ポンドでは振幅も、ややユーロ買いが優勢。一連の欧州サービス業PMI確報値は速報値から小幅に下方改定されている。

 ポンドドルは1.34台半ばでの取引。ロンドン朝方の1.3429付近を安値に、全般的なドル売りとともに1.3467付近まで高値を伸ばした。ただ、買いは続かず1.34台半ばを中心に揉み合っている。ポンド円は東京午前の197.75付近を安値に東京昼にかけて198.56付近まで買われた。その後は上値が重くなり、ロンドン午前には198.10台まで押し戻された。ユーロポンドは0.8711から0.8728までのレンジで上下動。足元ではややポンド売りが優勢。英サービス業PMI確報値は速報値から下方改定されており、ユーロ圏よりは下げ幅が大きかった。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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