シカゴ大豆の夜間取引は小安い。11月限は1017セント台を中心に弱含みで推 移。今夜も米政府機関の閉鎖で後述する<今夜の予定>の米国の部分は発表されない可 能性が高いため、手掛り難の様相となりそうだが、7日にベセント米財務長官が連邦政 府としての国内農家支援策を発表するため、目先はそれも焦点の一つなりそうだ。とく に中国関連で不安が増大している大豆農家にはそれに対する期待が高まっている。 なお、政府機関閉鎖の原因となっている「つなぎ予算」にしては、すでに下院では可 決しているため、上院の可決待ちの状況となっている。上院は6日に再び採決する方針 とされており、これに注目したい。上院が可決すれば、政府機関の閉鎖は収束するが、 今夜の発表には間に合わない可能性もあるので注意したい。 いずれにせよ、それが収束すれば、9日の米農務省(USDA)の月例需給報告が今 週のメインテーマとなる。 3日のシカゴは反落。1日にトランプ米大統領が「大豆の貿易問題を主題として、4 週間後に中国の習近平国家主席と会談する」と自身のSNSに書き込んだことで、現在 関税問題で停止している中国の米国産大豆購入再開が期待されて2営業日続伸していた が、この日は結局週末を控えた利食い売りが優勢となった。 2日にはベセント米財務長官が7日に連邦政府として国内農家支援策を発表すること を明らかにしたが、その後ウォール・ストリート・ジャーナルが支援策が100億〜 140億ドル規模になると伝えたことでこの日はさらに戻り高値を更新する場面もあっ たものの、買いは長く続かなかった。 11月限は1028.75セントまで上昇した後、引けも1018.00セントと高 値から崩れてマイナス引けとなり、1020セント台も割り込んだ。 <今夜の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】 18:00 小売売上高 2025年8月(EUROSTAT) ◆ アメリカ ◆ 【農産】 10/7 00:00 週間穀物輸出検証高(USDA) 【農産】 10/7 05:00 週間穀物生育進度・作況状況(USDA) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
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