●週間見通し金、過熱感あるも押し目買い優勢=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は4000ドル台まで急伸し、過去最高値を更新する展開が続いた。引き続き米
利下げ観測、米政府機関閉鎖の長期化、日仏の政局を巡る混乱や財政懸念、地政学リス
クの高まりなどが、金相場を押し上げる展開が続いている。他貴金属や暗号資産ビット
コイン相場なども急伸し、法定通貨のリスクヘッジの動きが活発化したことが窺える。
過熱感から急落するような場面も見られたが、週末前に米中関係悪化リスクが急浮上し
たこともあり、4000ドル台で週末を迎えた。
 今週も押し目買い優勢の展開が続きやすい。過熱感が強くなっていること、4,000ド
ル台到達で短期的な達成感があることに注意が必要だが、高値圏でも需要減退の兆候は
乏しい。特に米政府機関閉鎖がさらに続くと、買い安心感が強まろう。また、米中対立
激化が再燃しつつあるが、両国が関税の応酬に向かうようなリスクが警戒された際に
も、買いが膨らみやすくなる。特に金上場投資信託(ETF)の投資残高が安定的に増
えると、改めて過去最高値を更新する可能性も高まる。下落リスクとしては、米政府機
関の閉鎖解消、米中対立への懸念後退などを想定したい。
 予想レンジは3850〜4050ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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