−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 4,133.0 +132.6 シカゴ大豆 2025/11 1,007.75 +1.00 NY銀 2025/12 5,042.9 +318.2 シカゴコーン 2025/12 410.75 -2.25 NYプラ 2026/ 1 1,691.8 +68.8 NY原油 2025/11 59.49 +0.59 NYパラ 2025/12 1,531.20 +60.60 ドル・円 152.34 +0.67 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は一時152円台半ばに反発 NY為替市場、先週の混乱は落ち着き、ドル円は一時152円台半ばまで買い戻され た。先週はトランプ大統領の対中強硬姿勢で市場が不安定になり、ドル円は151円台 まで急落していたが、13日は買い戻された。 トランプ大統領が休み中に、対中強硬姿勢をトーンダウンさせ、中国との新たな貿易 摩擦緩和に向けた取引にオープンな姿勢を示したこともあり、市場の雰囲気は改善して いる。トランプ大統領は自身のSNSで「中国を傷つけるのではなく支援したい」と投 稿していた。 ドル円は先週末に急速な調整を見せたものの、4月以降続く上昇トレンドは維持。金 曜日の急落で過熱感は一服したものの、依然として強気基調は堅持しており、週足ベー スでの投資家の強気モードも1月以来の高水準に達しているとの指摘も出ている。明日 は本邦勢が連休から戻るが、公明党の離脱、そして首班指名で日本の政治も混沌とする 中、153円台の直近高値を再び試しに行くか注目される。 ◎NY貴金属=軒並み上昇、米中の貿易摩擦に対する懸念で ニューヨーク金、銀は大幅続伸。 金12月限は大幅続伸。時間外取引では、米中の貿易摩擦に対する懸念を受けて買い 優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高となったが、上値を伸ばした。日中取引で は、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しも支援要因となり、一代高値を更新し た。 銀12月限は、米中の貿易摩擦に対する懸念や金急伸を受けて一代高値を更新した。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続伸。 プラチナ1月限は反発。時間外取引では、米中の貿易摩擦に対する懸念や金堅調を受 けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ドル高となったが、上値を伸ばした。日中 取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しや金堅調を受けて買い優勢とな った。 パラジウム12月限は、米中の貿易摩擦に対する懸念や他の貴金属の堅調を受けて一 代高値を更新した。 ◎LME=銅は米トランプ大統領の対中姿勢緩和で急反発、アルミは追随高 アルミ3カ月物は反発。2754ドルで堅調で取引を開始。2744ドルまで小安く なった直後に銅が値位置を切り上げたことに追随する買いが見られ2769ドルの高値 に到達。その後、値位置を落として2750〜2760ドルのレンジを中心に高下。欧 州の時間帯を迎え2766ドル台に達したところで売り直されたが、米国時間に銅に追 随高となり、2775.50ドルの高値まで浮上。10日の高値2794ドルに届か ず、高値を離れたが2760ドル台を維持して堅調で終えた。 銅3カ月物は反発。1万0490で軟調で開始。10日に大幅安となった後の買い戻 しが見られて1万0688ドルまで浮上したものの、中国のレアアース規制に対抗し、 トランプ米政権が中国からの輸入品に対し100%の関税を賦課すると通告したことを 受けて米中関係悪化に対する警戒感が強まりアジア株が総じて下落したことで軟化に転 じた。一時1万0480ドルの安値まで下落。欧州の時間帯を迎えると買い戻す動きが 広がり、転売を消化しながらプラスサイドに浮上し、1万0600ドル台を回復。トラ ンプ米大統領が自身のSNSに、尊敬されている習近平国家主席の現在の調子が優れな いだけで、習近平国家主席、同様に自分自身も中国に害をもたらすのではなく助けた い、と書き込むなど、中国に対する姿勢を緩和させたことが安心感を呼び、米国の時間 帯には一段高となって1万0800ドル台に到達。10日の高値1万0861ドルをわ ずかに上回る1万0864.50ドルの高値を付けた後は、1万0800ドルが下値支 持線になっての高もみとなり、300ドル超の上げ幅を維持したまま終えた。 ◎NY原油=反発、米大統領の対中強硬姿勢のトーンダウンで ニューヨーク原油は反発。 底割れで下げ幅が大きくなった10日の急落に対する修正高。その急落の主因となっ ていたトランプ米大統領の中国に対する強硬姿勢がトーンダウンするなか、17日に開 催予定の米ウクライナ首脳会談で、巡航ミサイル「トマホーク」の供与が協議されると の観測で、今後もロシアの石油施設攻撃が続きさらに同国からの原油や石油製品の供給 が細るとの見方にも支援された。この日発表された石油輸出国機構(OPEC)の月報 は世界需要の伸びが今年、来年ともに据え置きとなったことでインパクトはなかった。 外部市場では米株が大幅高となったことも好感された。 改質ガソリン、ヒーティングオイルともに急反発。ともに原油以上の上げ幅となり、 クラックスプレッド(製品と原油のサヤ)が拡大した。とくにヒーティングオイルの上 げ幅が大きくなった。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は急落後の修正から小幅反発、コーンは概ね続落 大豆は小幅反発。 前週末に大きく値を落とした後で修正のための買い戻しが先行した。トランプ米大統 領が中国に対する態度を緩和させたことも強気材料となった。ただ、米中首脳会談が開 催されるか見通しには不透明感があるうえ、米産地での収穫進行が見込まれることで上 げ幅は限られた。 コーンは概ね続落。 米産地での収穫進行に伴う供給増加観測が重石となり、売り優勢となった。大豆がこ の日は反発に転じたがコーン市場での反応は限られ、米政府機関の一部閉鎖の影響によ る各種の発表の延期の影響もあり、狭いレンジ内での高下にとどまった。 MINKABU PRESS
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