貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金はニューヨーク市場での上げ一服を受け て売り優勢となろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ 系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は40.53ドル安 の3939.29ドル、銀が2セント高の4689セント、プラチナが9.80ドル高 の1599.30ドル、パラジウムは8.04ドル安の1402.89ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.70/72円で、前営業日の 大引け時点から0.50円の円安。 8月限の寄り付き目安は、金が1万9680円前後、銀は223.0円前後、プラチ ナは7265円前後、パラジウムは7000円前後。 【NY金は米FOMC後に上げ一服】 金はきのうの海外市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しが支援 要因になったが、米FOMC後はドル高を受けて上げ一服となった。 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高が圧迫要因になった。米FOMC でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ3.75 〜4.00%とすると決定した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で 「12月会合での利下げ決定は既定路線ではない」と述べると、ドル高に振れた。 トランプ米大統領は、合成麻薬フェンタニルを巡る中国の協力を理由に、米国が中国 製品に課している関税について、引き下げる見通しを明らかにした。また中国の習近平 国家主席との会談で、米エヌビディア製の画像処理半導体(GPU)「ブラックウェ ル」を巡り協議する見込みだとした。米中首脳会談の結果を確認したい。 銀はきのうの海外市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高を受けて上 げ一服となった。 【プラチナは米FOMC後のドル高も底堅い】 プラチナはきのうの海外市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通し を受けて買い優勢となった。 プラチナは米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ見通しが支援要因になった。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で「12月会合での利下げ決定は既定 路線ではない」と述べ、ドル高に振れたことが上値を抑えられたが、利下げが決定され たことを受けて下値は限られた。この日の米中首脳会談を確認したい。 <今日の予定> ・金融市場調節方針公表(日本銀行) ・ユーロ圏域内総生産 2025年7-9月期速報(EUROSTAT) ・ユーロ圏雇用統計 2025年9月(EUROSTAT) ・理事会結果公表(ECB) ・米国内総生産 2025年7-9月期速報値(商務省)、発表延期見通し ・米新規失業保険申請件数(労働省)、発表延期見通し MINKABU PRESS 東海林勇行
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