株価指数先物【昼】 利食いの動きもショートは仕掛けにくい

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、前日比20円高の5万2490円(+0.03%)前後で推移。寄り付きは5万2360円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万2565円)を下回る形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き後ほどなくして5万2080円とナイトセッションでつけた安値(5万2090円)水準まで下押す場面もみられた。ただし、売り一巡後は急速に切り返しプラス圏を回復すると、中盤にかけて5万2700円まで上げ幅を広げた。終盤にかけては5万2450円~5万2550円辺りでの保ち合いを継続。

 アドバンテスト<6857>[東証P]への利益確定の動きが目立つなかで、先物市場へもロング解消とみられる動きが先行した。ただし、先週末に決算を発表した東京エレクトロン<8035>[東証P]やレーザーテック<6920>[東証P]、ファナック<6954>[東証P]が買われ、日経平均株価を下支えする形になった。

 日経225先物は5万2000円~5万2500円辺りでのレンジが意識されるなかでショートを誘う形にもなったとみられる。その後、5万2000円を割り込まずに切り返したことで、ショートカバーを交えての上昇によって5万2700円まで上げ幅を広げた形だろう。ただ、ボリンジャーバンドの+2σ(5万2870円)接近では利益確定に伴うロング解消の動きが入りやすいと考えられ、5万2500円を挟んでの底固めが意識されそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で15.66倍に低下した。一時15.79倍まで上昇する場面もみられたが、+2σ(15.75倍)を上回ってきたことで、リバランスに向かわせたようである。ただし、利益確定に伴うNTロングを巻き戻す動きであり、NTショートへの転換は見極めが必要。

株探ニュース

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