大阪12月限 日経225先物 51050 +740 (+1.47%) TOPIX先物 3324.5 +30.5 (+0.92%) 日経225先物(12月限)は前日比740円高の5万1050円で取引を終了。寄り付きは5万0760円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0410円)を大きく上回る形で買いが先行した。現物の寄り付き直後には5万0470円まで上げ幅を縮めたが、押し目狙いのロングが優勢となり、前場中盤は5万0600円~5万0800円辺りで保ち合いを継続。前場終盤にかけてレンジを上抜くと、一時5万0970円まで上げ幅を広げた。 後場の取引開始後ほどなくして5万0700円まで上げ幅を縮めたが、中盤にかけて再びロング優勢の流れとなり、前場につけた高値を突破。引けにかけて5万1060円まで買われる場面もみられた。 米政府機関の閉鎖が長期化するなかで、米議会上院は法案を進めるための手続き上の措置を可決した。朝方には上院の民主党議員に一部歩み寄りの姿勢が報じられていたこともあり想定されていた面もあったが、ショートカバーを交えたロングが優勢になったようだ。 政府機関の閉鎖がどの程度早く終結するかは不透明だが、グローベックスの米株先物が堅調な値動きで推移していたこともあって、ショートを仕掛けにくくさせていた。また、トランプ米政権が、中国の造船業界に対する調査を1年間停止したと報じられたことも材料視されたのであろう。 日経225先物は前場終盤にかけて5万0970円まで上げ幅を広げ、ボリンジャーバンドの+1σ(5万0960円)を捉えてきたことで、後場は膠着感が強まりやすかった。ただし、同バンドを後場終盤に上抜いてきたことで、ややショートカバーの動きが強まったようだ。 後場中盤には台湾積体電路製造(TSMC)の10月の売上高が公表された。売上高の伸びが鈍化し、AI(人工知能)需要が落ち着き始めたとの見方もされたようだが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株にマイナスの影響はみられなかった。これも引けにかけてカバーに向かわせる一因となったのだろう。 アドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]が買われ、3社で日経平均株価を450円あまり押し上げた。明日はソフトバンクグループの決算発表を迎える。過度な期待は高まっていないものの、指数インパクトが大きいが故に、市場心理をやや神経質にさせそうである。 日経225先物は+1σを突破してきたが、ナイトセッションで同バンドは5万1040円辺りに上昇する。バンドが収斂するなかで+1σが抵抗線として意識されてくると、再び5万円の大台のほか、25日移動平均線(4万9520円)が射程に入ってくることになりそうだ。週明けの米国市場の上昇が見込まれるなか、ナイトセッションで+1σを上回っておきたいところだろう。 NT倍率は先物中心限月で15.35倍に上昇した。前週末に一時15.16倍まで下げて支持線として意識される25日線(15.12倍)水準まで調整したことで、いったんリバランスが入りやすいタイミングであった。ただし、+1σ(15.42倍)と25日線によるレンジ内での推移のため、+1σ接近ではNTロングの巻き戻しに向かわせる可能性は想定しておきたい。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6682枚、ソシエテジェネラル証券が1万0659枚、サスケハナ・ホンコンが3774枚、モルガンMUFG証券が2858枚、バークレイズ証券が2237枚、日産証券が1973枚、JPモルガン証券が1587枚、野村証券が1516枚、ゴールドマン証券が1461枚、みずほ証券が1341枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万1573枚、ソシエテジェネラル証券が1万8576枚、JPモルガン証券が4534枚、ゴールドマン証券が4376枚、モルガンMUFG証券が4091枚、バークレイズ証券が3685枚、サスケハナ・ホンコンが2274枚、ビーオブエー証券が1259枚、シティグループ証券が921枚、野村証券が881枚だった。 株探ニュース
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